良い上司になりたい人へ マインドフルネスのすすめ

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・自己認識

人は十分な自己認識なしに優秀なマネジャーになることはできない。自分が他者にどんな印象を与えているのか、どう思われているかについての自覚なしに、長期に渡って思慮深く権力を行使することは難しい。部下が自分に対しどう反応しているかを正確に分かっていなければ、流れに逆らい泳ぐマスのようになってしまうだろう。

・共感

これまで行われた複数の研究からは、共感(他人の感情を理解し共有する能力)はマネジメントの成功にとって欠かせないものであり、「第一線のリーダー」のうち共感力に優れている人はたった40%ということが示されている。管理職の人選は通常、共感力よりも、権威があるかどうかが判断基準となる。だが先述のとおり、従業員を理解する能力(相手にとって何が大事か、何がやる気を起こさせたり、削いだりするか)がマネジメント成功の一部であることは間違いない。

・忍耐

締め切りや仕事のストレスに常にさらされている従業員は、短気な上司よりも、忍耐強い上司の下で働きたいものだ。従業員が助けを必要とする時、忍耐強く支援する指導法スタイルは、命令と支配に基づいて支援より権威を重視する昔ながらのスタイルよりも、少なくとも9割方は好意的に受け止められる。


以上の点は、なにも驚くべきことではない。マネジメントとはつまるところ、他人を通じて仕事を完遂することだ。人の扱い方は、職場の方程式において重要な要素の一つなのだ。

編集=遠藤宗生

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