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マーク・ザッカーバーグ(Photo by Christophe Morin / IP3 / Getty Images)

今年はフェイスブックにとって波乱の年で、同社で相次ぐ問題を追うことさえ難しい状態だ。最近には、ソフトウエアのバグにより最大680万人のユーザーの写真が流出した可能性があることが発表された。

プライバシーの面で諸問題を抱えているにもかかわらず、フェイスブックのユーザー層は拡大を続けている。それでも、ウォール街は落ち着かない。同社の株式は今年7月の210ドルから現在では120ドル台へと急落した。

サイバーセキュリティー企業レッドシール(RedSeal)のマイク・ロイド最高技術責任者(CTO)は「フェイスブックは、大半の人がプライバシーの問題を気にしていなかった時代に成功を収めた。私たちはありとあらゆるものを投稿し、自由や人々とつながる感覚を楽しんでいた」と語った。

「しかしフェイスブックは、建物を覆うツタのように、長年をかけて人々の過去の振る舞い方に密着していった。そのビジネスモデルは、人がプライバシーの問題に不注意で鈍感な状態であることに依存している。しかし人々は変化し、ソーシャルネットワークの欠点に直面するようになった。私たちはより懐疑的になり、不信感を抱くようになった」(ロイド)

とはいえ、フェイスブックに全く望みがないわけではない。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は同社を創業した2004年以降、大きな課題にもうまく対応してきた。マイスペースやフレンドスター、スナップなど多くの手強い競合を下し、インスタグラムやワッツアップなどの企業を賢く買収してきたし、デスクトップから携帯電話へとの難しい移行も実施した。

ではザッカーバーグは今、何をすべきなのだろう? どのような戦略を追い求めればよいのだろうか? ザッカーバーグCEOはまず何よりも、透明性改善に注力する必要がある。最初のステップは、2016年の米大統領選で起きたことを全てきちんと説明することだ。

同性愛男性向け出会い系アプリを提供するスクラフ(Scruff)の共同創業者、エリック・シルバーバーグCEOは「この危機的事態に対するフェイスブックの対応は、記者らに『遅延、否定、回避』と言われた。これはフェイスブックが倫理上の境界線を超えた瞬間だった」と指摘する。

「この状態を抜ける道はただ一つ。過ちを認め、謝罪し、何が起きたのか、誰が何をいつ知っていたのかを完全かつ正直に公表することだ。ザッカーバーグとフェイスブックは、自分たちの過ちを正直に説明する代わりに、すべての悪いニュースを一つずつこぼれ出させることを選んだ。そしてそれが毎回報じられるたび、報道を無視したり攻撃したりしている。この戦略は人々の懐疑的態度を助長してしまうだけで、現在同社が耐えている公での辱めを長引かせるだけだ」(シルバーバーグ)

編集=遠藤宗生

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