世界の「Work-Life-Living 」トレンド

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東南アジア、ひいてはアジアのビジネスハブのひとつとして、不動の地位を占めているシンガポール。多くの国から様々な人が訪れ、情報が溢れ、とても早いペースで日々が進んでいく。

シンガポール政府が今年12月に発表した調査結果によると、調査対象となった約1000人の成人のうち、半数以上が夜間に十分な睡眠を取れていないという調査結果が出た。

1日の平均睡眠時間について、理想とされている7〜8時間と回答した人は全体の48%。次に多かったのは、4〜6時間(41%)。3%が4時間以下だと回答した。回答者のうちの約4分の3が、夜中に1度から3度は目が覚めるとも回答している。

快適で効率的な生活と一定の生活水準が保証される一方で、国土が狭く、何もかもが人工的につくられた環境、その中でビジネス中心の生活でストレスを抱える人が多いのも想像に難くない。

いつでもどこでももっと自由に

そんなストレス社会のシンガポールで、急速に成長しているスタートアップがある。フィットネス界でのサブスクリプションモデルを確立した「GUAVAPASS」だ。同社が2015年に設立された頃、シンガポールにはいくつか競合企業が存在したが、その後競争に勝ち残り、業界をリードする存在となった。

利用者は自分の利用頻度に合わせてコースを選択、月4回程度から無制限まで複数のコースがあり、費用は月額で8000円から1万5000円程度。専用アプリからGUAVAPASSに加盟しているフィットネスクラスを自由に選択し、予約することができる。

日本でも、ひとつのジムに登録して、複数店舗に通えるというプランはあるが、GUAVAPASSはもう一歩先を行く。加盟している企業が多く、選べるクラスが多彩なのだ。利用者は、中小規模のヨガスタジオはもちろん、大手のフィットネスセンター、ホテルのジムなどが展開する、ヨガやピラティス、ボクシング、プールといった豊富なラインナップの中から、好きなクラスを好きな時間に利用することができる。

実際に利用した印象と一言でいうと、使い勝手もとてもよい。シンガポールのメジャーなジムやフィットネススタジオを多くカバーしていて、枠さえ残っていれば、アプリで1時間前まで予約ができるので、場所やアクティビティに縛られることもない自由さもある。

ここ数年のGUAVAPASSの成長の背景には、シンガポールでのフィットネス市場の成長が大きく関係している。ある調査によれば、シンガポールのフィットネス関連市場は、2018年に前年度比で約14%成長したという。ヨガスタスタジオやジムの増加のみならず、スポーツウエアやスポーツ用の電子機器等の売り上げも伸びている。

文=小川麻奈

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