高校生が考える「幸せのピーク」はいつ? 未来に希望を持つために

Jacob Lund / Shutterstock.com


日本ではたいていの場合、就職活動の時期になってはじめて将来のキャリアについて真剣に考える。しかし、もっと早いタイミングで、社会の色々な仕事を知り、自分が将来やりたい仕事について考え、そのために必要な学びが何かを考えることが出来たら、目の前の勉強にも自ずと意欲的になるのではないか。

大学生という目先の未来だけでなく、その先の社会を想像しながら、勉強に取り組もうとする高校生達を見て、こういう教育が広がっていけば、幸せな30代も想像できる高校生が増えるのでは? と感じた。

150年変わらない教育を変える勇気

私たちが日々愛用しているスマートフォンは、150年前は「ベル電話」だった。自動車は「人力車」だった。明治以来の150年間であらゆるものが大きく変わった。ところが日本の教育はどうだろうか? 教室で黒板を背にした一人の先生の話を何十人もの生徒が黙々と聞く光景は、150年前と何ら変わっていない。

しかし、上記の例のように日本中の学校や塾で少しずつ変革が始まっている。変革を止めてはいけない。

これからの子どもたちが生きていく上で求められる力は、今のオトナ世代とは変わってきている。そんな未来に向けて、オトナに出来ることは何だろうか?

まず自分の意識を変えることだ。「自分が受けてきた教育」は“今までの”社会を生きていくためのものであり、“これからの”社会で生きていくための教育は全く新しいものになるはずだと理解しなければならない。

「自分が受けてきた教育」を子ども達に押し付けるのはやめて、新しい教育に取り組む勇気を持とう。それが出来れば、多くの子供たちの未来が輝かしいものになるはずだ。

連載 : ブラジルに学ぶ「幸福」をつくる教育
過去記事はこちら>>

文=稲田 大輔

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事