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Oyo Hotelsの創業者のリテシュ・アガルワル(Photo by Ramesh Pathania/MINT)

弱冠24歳の起業家が率いるインドの新興ホテルチェーンが、ソフトバンクらから10億ドル近い資金調達を実施し、中国やアジア市場への進出を加速させている。

インドのホテルチェーン「オヨホテル(Oyo Hotels)」は9月にソフトバンクが主導し、ライトスピードベンチャーズやセコイア・キャピタルらが参加した調達ラウンドで、8億ドル(約890億円)を調達。さらに2億ドルの出資を取りつけたことを明かしていた。

首都デリーの近郊都市、グルグラム(旧グルガオン)に本拠を置くオヨは、今後の事業拡大に向けて6億ドルを中国市場に、1億ドルをインドネシア市場に投じるという。

「中国市場はとてつもないポテンシャルを秘めたマーケットだ」とオヨの創業者のリテシュ・アガルワルは話す。彼はまだ19歳だった2013年に同社を創業した。「ミドルクラスの人々向けに、低価格で安心できるクオリティの宿泊体験を提供していきたい」

昨年から中国市場に参入したオヨの企業価値は50億ドルに達しており、中国で上位5社に入るホテルチェーンとなった。世界で30万室以上を運営するオヨは、既に中国で18万室を確保しており、インドではそれに次ぐ約16万室を運営している。

「我々はまだ中国市場の入り口に立っているにすぎない」とアガルワルはいう。

オヨは現在、中国の285都市でオペレーションを展開中で、毎月3万5000室のペースで部屋数を伸ばす計画だ。さらに、中国に次いでインドネシアにも進出し、10月にジャカルタやスラバヤなどの30拠点で、1000室の運営を始動した。今後の15カ月で、バリ島を含む35都市に拠点を広げていく。

オヨは現地のパートナー企業と組み、オヨの基準に合致する部屋を各地に広げている。部屋のオーナーには、ベッドのサイズやバスルームの清潔さなど、様々な基準を満たすことを求めている。

同社はこの手法で、従来は旅行客の目にとまらなかった客室を開拓し、古びたホテルにもブランディングの機会を与える。顧客の側からは、オヨのホテルであれば最低限のクオリティが担保され、手頃な価格で安心して宿泊ができる。

オヨの2017年の売上は1930万ドルで、まだ黒字化は達成できていないという。インドの大手ホテル関係者の間からは、オヨが既存のホテルビジネスを破壊しかねないと、危険視する見方もあがる。

しかし、2013年にわずか1つのホテルから事業を開始したアガルワルは、2023年までに同社を業界トップレベルの存在に引き上げる目標を掲げている。

編集=上田裕資

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