休暇で中断となった求職活動 少しでも前進させる4つの戦略

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休暇が近づくこの時期は、採用プロセスのスピードが落ちたり、活動自体が完全に中断したりする。そのため、現在求職活動中の人はもどかしく感じるかもしれない。

私が採用活動を支援するある顧客は、クリスマスから新年まで休みにしているため、今決断を下さなければ次の機会は3週間以上先になる。また、他の顧客は年末のコミットメントの達成に忙しく、全ての面接を年末年始休暇後まで延期した。

求職者側ではどうだろう。私が対応する有力候補者の一人は、今後数週間で昇進の可否が分かることになっている。多くの企業は今の時期、年次人事評価を行なっているためうなずけることだ。つまり彼女はスケジュールが不明瞭なまま、現職に残るか私の顧客企業への転職を模索するかの2つの可能性を吟味しなければならない。

求職者としては複数の選択肢を持っておきたいものなので、いくつかの転職活動のスケジュールを管理しなければならないのはうれしい悩みだ。休暇により採用プロセスの進みは遅くなり、関係者と連絡が取りづらくなるため、求職活動は進めにくくなる。ここでは、求職活動のスピードを上げる4つの戦略を紹介する。これらは年末までに求職活動を終えたいと思っている場合、あるいは他の選択肢に移るため相手に決断を促す必要がある場合に実践できるものだ。

1. メールではなく電話を使う

電子メールを送った場合、受信者がそれを読むまでにある程度時間がかかることを見込んでおく必要があるが、急いでいるときはあまり待てないものだ。その場合、より素早くコミュニケーションが取れる電話を使う。テキストメッセージを以前送った相手であれば、メッセージでもよい。

電話やテキストメッセージを使えば、相手とすぐに連絡を取れる可能性が高くなる。そうすれば、リアルタイムで互いの最新情報を交換できる。また、いくつか説明すべきことがある場合には最初にメールを送り、すぐに電話かメッセージでフォローアップして、メールの返事を早くもらいたいことを伝えよう。

2. 急いでいることを強調する

相手と連絡を取ることができたら、自分の状況を詳細に説明しよう。特に、内定や昇進のオファーへの回答期限が決まっている場合は締め切りを強調する。内定や昇進の話が具体的に出ていない場合でも、少なくとも相手には他の選択肢のスケジュール(他社の採用プロセスの進み具合や決定しそうな時期、休暇前に動きがありそうかどうかなど)を知らせるべきだ。

回答が急を要することを強調すれば、相手に採用プロセスを進めるよう促せる。私は転職エージェントとして候補者に対し、求職活動の状況について常に最新の情報を教えてほしいと伝えてきた。私の顧客企業が、その候補者に興味を示していた場合は特にそうだ。動きが遅過ぎたことだけが原因で候補者を逃してしまいたくはない。今まで、内定が出そうだという話をして顧客をせかし、迅速に決断を出すよう促してきたケースがいくつもある。
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翻訳・編集=出田静

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