射殺された20歳のラッパー、死後のアルバムでチャート首位に

XXXTentacion (Photo by Matias J. Ocner/Miami Herald/TNS via Getty Images)

XXXTentacion (Photo by Matias J. Ocner/Miami Herald/TNS via Getty Images)

ヒップホップ界を担う新鋭アーティストとして注目を集めていた、ラッパーのXXXテンタシオン(XXXTentacion)は今年6月、米フロリダ州で射殺され、20歳の若さでこの世を去った。

XXXテンタシオンの遺作となるアルバム「スキンズ(Skins)」が先日リリースされ、米ビルボードのアルバムチャート「Billboard 200」で初週1位を獲得した。

ビルボードによると他界したアーティストが、死後に発売したアルバムで首位を獲得したのは、2016年に他界したプリンスのアルバム「TheVery Best of Prince」以来の快挙だという。

12月7日に発売されたスキンズの売上は、1週間で13万2000ユニット(ストリーミングを含めた販売数)を記録した。2017年8月にファーストアルバム「17」を発売したXXXテンタシオンは、今年3月に発表のセカンドアルバム「?」でもアルバムチャートの首位を獲得していた。

わずかな期間しか活動できなかったXXXテンタシオンは、当初はカルト的存在として注目を集めた後、ストリーミングを中心に絶大な支持を集めるスターとなった。

6月の銃撃事件で死亡した直後にリリースされたシングル「Sad」は、全米チャートの首位を獲得。ジョン・レノンらと並び、死の直後にランキングの首位に立つ極めて稀なアーティストたちの仲間入りを果たしていた。

その後、彼のボーカルはリル・ピープやリル・ポンプ、リル・ウェインなどの有名アーティストの楽曲にも取り入れられている。

編集=上田裕資

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