今年の個人賞受賞者は、「自分らしく」輝く6人の女性たち。仕事のこと、プライベートのことと合わせ、それぞれが大切にしている「座右の銘」も聞いた。
【社会インパクト賞】
矢島洋子(三菱UFJリサーチ&コンサルティング執行役員)
人間万事塞翁が馬
「人生の禍福は転々として予測できないことのたとえです。何事も、短期的な結果だけで判断をしないようにしています。子育ても、仕事もそうです。本当の成果はいつ出るかわからない。『ジュラシックパーク』に出てくる"Life will find a way’’(生命は必ず道を見つける)という言葉も好きです。シンクタンクの仕事は、社会問題を提示して終わるのではなく、必ず何かしらの道を見つけなければならない仕事だと思うので」
【先駆者賞】
寒竹明日美(tsumiki証券 取締役CEO)
為せば成る
「金融のプロではない私が、まさか証券会社の代表取締役CEOになるとは思ってもいませんでした。でも、周りの人に助けられながら、誰もが気軽に使える金融サービスを目指してここまで来ることができました。また、嘘をつかない、筋は通す、思ったことを言うのは私の信念です」
【新規ビジネス賞】
中村朱美(minitts社長)
敵は己の中にあり
「何かトラブルが起きた時、向き合うべき敵はどこにいるんだと自問自答します。結局は自分なんです。相手が自分なら、どんな困難でも、それをチャンスだと言い聞かせて乗り越えることができる。社員を叱りたくなったともありましたが、相手の立場に立って、自分には何ができるかを考える。すると時間はかかっても、結果はいい方向に向かうと思うんです」
【チェンジメーカー賞】
江澤身和(スープストックトーキョー取締役 兼 人材開発部部長)
「みんなちがって、みんないい」
「詩人、金子みすずさんの『私と小鳥と鈴と』の有名な最後の一節。私、これに尽きると思うんです。人はひとりひとり違って、全員が一つの枠に収まることなんてない。それは『Soup Stock Tokyo』に来てくれるお客さんも、社員もそう。仕事でもプライベートでも、それぞれが持つ個性が十分に発揮される環境が理想ですね」
【ルーキー賞】
龍崎翔子(L&G GLOBALBUISNESS取締役/CCO)
「座右の銘になるかはわかりませんが、『オルタナティブ』という言葉は好きです。私くらいの20代前半の世代って、今あるものを“ディス”ったり、反旗を翻そうってあまり思っていないんです。自分がいいと思ったものを進めていく。そんな姿勢をぴったり表す言葉だと思っています」
【編集部特別賞】
岡部 鈴(電通イースリーファイナンス部ディレクター)
実るほど頭を垂れる稲穂かな
「人生経験を積んで、たくさんのことを知って、人間には深みがでてくると思うんです。色んな人に偉そうな態度で接する大人って、実は何にも見えていない(笑)。稲穂のように頭を垂れることによって、さらに多くのことが見えてくることもあるんです」
2018年で3回目を迎えた「Forbes JAPAN WOMEN AWARD」。今年は新たな試みとして、「読者賞」をWEB上で1月8日、発表します。今年のテーマは「自分らしさが最高の働き方」。あなたがもっとも共感する受賞者への投票をお待ちしています。