富豪はいかにして富豪になるのか? よくある4つの道筋

フォーブス米長者番付1位、ジェフ・ベゾス(Photo by Alex Wong/Getty Images)

米国の文化においては長年、誰もが憧れるのは大富豪になることだとされてきた。だが、実際には誰もが、厳しい現実に直面している。

「百万長者」になることは、憧れることではなく必要なことかもしれない。米国のミレニアル世代が退職後の生活を送るためには、180万~250万ドル(約2億~2億8000万円)が必要だとする調査結果もある。数百万ドルを持つ富豪になっておかなければ、65歳を過ぎても働き続けることになる可能性が高い。

ファイナンシャル・プランナーである筆者の顧客には、富豪が数多くいる。彼らはどのようにして、誰もが欲しがる肩書を手に入れたのだろうか?彼らのほぼ全員が、次の4つの行動のいずれかを取ったことにより、100万ドル以上の富を築いている。

1. 起業する

自分自身の時間と引き換えに収入を得ているなら、あなたがお金を稼げる潜在的な能力は、「時間」の制約を受ける。富豪になった方法として最も一般的なのが起業である理由は、そこにある。世界で最も裕福な人たちのうち、47%が起業家だ。

事業主になれば、従業員を採用し、その人たちの時間を活用することで、あなたの会社と富の構築を助けてもらうことができる。また、創業者にはならなくてもベンチャービジネスに参加することで、同様の利益を得ることができる。創業当初の従業員には、低賃金を相殺したり、仕事上の友好的な関係を築いたりするために、株式報酬が与えられることも多い。

ただし、起業は富をもたらすキャリアパスになり得る一方で、危険を伴うものでもある。起業家の10人中8人が、創業から1年半以内に事業に失敗している。創業者の多くは、自分の貯蓄のかなりの部分を事業に注ぎ込んでいる。

2. スキルを極める

あなたが何かで最高レベルの技術を持っていれば、多額のプレミアムを要求することができる。自分の時間と交換に収入を得ている間に蓄えられる資金で十分に、短期間のうちに富豪になるための準備を整えることができるだろう。

米国では、大企業の最高経営責任者(CEO)の平均年収は、およそ1560万ドル(約17億5200万円)だ。これは平均的な米国人労働者の年収(5万8000ドル)の約271倍に当たる。

起業は成功して富を築くか失敗してお金を失うか、まさに白か黒かのどちらかだが、あなた自身が何かを極めておけば、完全に収入源を失うことはないだろう。

例えば、CEOになりたい人はMBA(経営学修士)を取得する場合が多い。学位を取った人は大抵、卒業から3年間のうちに年収を入学以前の2倍以上に増やしている(MBA取得後3年目の平均年収は昨年、14万2000ドルだった)。

あなたが今の仕事が好きで、自分のスキルをマスターするためにお金と時間を使えるなら、専門的にそれについて学ぶことは長期的にみて、大きな利益を生む方法だ。
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編集=木内涼子

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