自分に合う飲み方を探す 「飲酒のアップデート」実験

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一方、梅酒だと、ビールと度数が同じくらいのものをロックで2杯飲んでも顔が赤くならず、記憶力の低下もほぼ起きません。また、意外なことに、もっと度数が高い日本酒でも酔いづらいことがわかってきました。

以上の実験から、極力ビールはやめています。もちろん、梅酒や日本酒だったらどんな時でもよいということはありません。むしろ、料理との組み合わせについて悩むようになりました。



梅酒は甘いので、蕎麦や豆腐といった素材そのものを味わいたい料理に対しては、風味を損なうことがあるので注意しています。日本酒も同様で、舌に重さを感じる銘柄は、野菜の繊細な味がわかりづらくなることがあります。その点ビールは、口に含んだ瞬間は炭酸が舌を刺激しますが、後を引くことはありません。

ワインやウイスキーには踏み入れていませんが、近日中に試してみようと思っています。

忘年会は絶好の「実験」タイム

まだまだ探求の途上ですが、個人的な実験を通してわかったのは、冒頭で書いた通り、少しの違いによって、アルコールの影響は変わりうるということです。つまり、お酒との付き合い方が上手い人と下手な人との違いは、思った以上に大きい。いわゆる「とりあえずビール」を卒業し、自分の体質やシチュエーションを把握して(できれば翌日の業務内容も考えて)、ベストなアルコールを選択している人はあまり多くないのかもしれません。

ちょっとしたミスで睡眠の質や翌日のパフォーマンスを下げることになり、場合によっては取り返しのつかないことにもつながる可能性もある。それらを考慮して飲む、というのは「飲酒をアップデート」するようなイメージでしょうか。トライ&エラーを続けているうちに自分に合うアルコールに出会えるかもしれません。もちろん、無理をして飲む必要はありませんが。

忘年会などで飲む場が増えるこの季節は、自分がどれくらいの量で酔い始めるのか、コントロールが効きづらくなるのか、また翌日にどの程度残るのかを知るには、絶好の時期かもしれません。そして、その際の合言葉は、「Don’t think! Feel」です。

連載:ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ
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文=平井孝幸

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