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科学技術の未来、文化について執筆

Photo by RB / Bauer-Griffin / GC Images

スペースXのプレジデントでCOOのグウィン・ショットウェルは、今後10年以内に火星に人類を送り込むことに自信を抱いている。同社はその夢の実現に向けて、新たな資金調達に成功した。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の12月18日の記事によると、スペースXは新たに5億ドル(約560億円)の資金調達を年内に実施する予定だ。今回の調達ラウンドで同社は305億ドルの評価を得たと関係筋が述べている。

今回の出資には既存の出資元に加え、テスラの大株主でもある英資産運用会社ベイリー・ギフォードが参加するという。

スペースXは数週間前にハイイールド債を起債し、2億5000万ドルを調達していた。今回のラウンドを含めると、スペースXの資金調達の総額は約25億ドルに達することになる。

WSJによると調達資金はスペースXが計画中の衛星インターネットの開発や、宇宙船の「スターシップ」、さらに日本のビリオネアの前澤友作とアーティストらを2023年に月に送り込む「スーパーヘビーロケット」の開発資金として用いられるという。

米ラジオNPRの先週のインタビューで、スペースXのショットウェルは、月は同社にとって最初の足がかりであり、長期的ゴールは火星に人類を送り込むことだと述べた。「10年以内に、火星に人間を連れていき、再び地球に帰還させる」と彼女は述べた。

アナリストの間からは、スペースXへの投資が巨大なリスクを抱えているとの指摘もあがる。仮に失敗すれば、悲惨な結果が待っている。

しかし、2012年4月に国際宇宙ステーション(ISS)に向かうロケット発射の準備を進めていたイーロン・マスクは、筆者の取材にこう述べていた。

「このプロジェクト金のためにやっているものではない。投資効率を考えれば、ひどいリスクだろう。でも、なんとしてでもやるんだ。アメリカは探求者たちが作った国だ。私たちの試みは新たなフロンティアに向けて前進し、時代を変えていく」

編集=上田裕資

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