J・ジャミルがデトックス茶の宣伝を批判 パロディー動画投稿へ

ジャミーラ・ジャミル(Photo by Gary Gershoff/WireImage)

ジャミーラ・ジャミル(Photo by Gary Gershoff/WireImage)

英女優・モデルのジャミーラ・ジャミルは先日、世間一般に「デトックスクレンズ」と言われるダイエット法の一つ「ティートックス(茶を使ったデトックス)」を宣伝する多くのセレブリティーらを非難した。

ジャミルは11月末に公表したツイートで、ティートックスを実際に飲んだ場合に本当は何が起きるのかをパロディー動画にして投稿。「もしセレブやインフルエンサーが、一部のこうしたダイエット/デトックス商品について正直に話していたら……」とツイートした。動画の中でジャミルは、ティートックスを宣伝後、一口飲むとトイレに駆け込み、腹を下した様子を演じている。





デトックス・ジュース・クレンズは真新しいものではないが、そのメリットや危険性は、多くの議論を呼ぶようになった。特定の食生活やファスティング(断食)を通して毒素や汚染物質を体から排出できるという考え方は誤っている。私たちの体では肝臓や腎臓、消化管、肌などが毎日24時間、一般的に「毒素」として知られる老廃物を処理・排除するために機能しているのだ。

こうした、デトックスダイエットやクレンズと言われるダイエット法は、固形食を一切排除し、その代わりに数多くの健康食品企業が販売する特定のジュース製品を飲むものだ。目標はより“クリーン”に感じることで、短期間で減量できる付加価値もある。

オプラ・ウィンフリーやグウィネス・パルトロー、ビヨンセ、メーメット・オズなどのセレブはジュースデトックスを勧めるだけでなく、多くは自分の製品ラインを宣伝・販売している。ジュースデトックスに持続的な効果があるという証拠はないが、脱水症状や胃腸障害、腎臓の問題、肝機能障害などの危険性さえあることが広く知られている。

ジャミルの動画によって現在話題となったデトックス法は、ジュースデトックスを超えた「ティートックス」として知られるものだ。エネルギーを上げ免疫系を強化するとうたい、米国で年間2億7200万ドル(約310億円)を売り上げる健康茶市場のうち、デトックスティーの年間売り上げは6200万ドル(約70億円)と大きな部分を占めている。
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翻訳・編集=出田静

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