ビジネス

2018.12.20 17:00

歌舞伎町を代表する経営者、次の一手はまさかの介護事業。手塚マキの頭の中


ホストたちのセカンドキャリアにも、介護業界のイメージを変える

「介護の仕事を、ホストたちのセカンドキャリアに」との思いもある。「1軒のホストクラブに20人のホストが所属しているとして、歌舞伎町に200軒のホストクラブが存在すると仮定すると、4000人の若者たちがホストとして働いていることになる。長くできる仕事ではないし、競争も激しい。しかしホストとして培った『プロフェッショナルサービス』はきっと他の分野でも活かせるはずだ。過去にホスト経験があって現在その能力を活かしきれていないと思う人がいたら、ぜひ一緒に働いてもらいたい。最初から免許が必要なわけでないので。介護業界のイメージも変えていきたい」

『自分をあきらめるにはまだ早い 人生で大切なことはすべて歌舞伎町で学んだ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著書がある手塚氏。新宿区内に施設を設けたのは、新宿という街への強い思いがあるのだという。



「多くの若者が流れ着き、受け入れられてきた寛容な街。新宿という街や先輩たちに敬意を払いつつ、地元の方々との縁を次の世代に繋いでいきたい」

介護の他にどのような分野に興味があるのか、と尋ねると、さらなる展望を話してくれた。

「対面のプロフェッショナルサービスという意味では、子供と向き合う、保育園や託児所にも興味はありますね」

文=林亜季 写真=柴崎まどか

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