3. 世界中にコネができる
旅は、世界中にネットワークを構築する絶好の機会だ。リンクトインや共有コワーキングスペース、卒業生グループ、ソーシャルメディアなど、あらゆる人とつながる機会が豊富にある。
この人脈は現職の役に立つだけでなく、キャリアに新たな可能性をもたらしてくれる。もしかしたら転勤や、他の場所での新たなキャリアも考えるようになるかもしれない。世界中にコネを持つことで、こうした機会が与えられる。
4. 文化的スキルを身につけ、リーダーとしての能力が上がる
旅をすることで、急速に多様化する現代の労働者をまとめる準備ができる。企業はますますグローバル化し、多様性を増している。多様性が増すことで業績も上がるが、チームの関係は複雑化する。そのためチームを積極的に管理し、育てることが必要だ。
さまざまな背景を持つ同僚と良い関係を持ちたい場合も、直属の部下にとってより良い上司になりたい場合も、旅が役立つ。旅をすれば多様なコミュニケーションのスタイルに慣れるだけでなく、(たとえ微妙な違いであっても)自分の文化とは異なる文化にさらされる。
ハーバード・ビジネス・スクールのセダール・ニーリー教授(組織行動学)によると、高い機能と多様性を備えたチームを作ることは容易ではない。チームメンバーが異なる国や機能出身で、異なる場所で働いている場合、コミュニケーションが急速に悪化し誤解が生まれ、協力関係が不信感へと変化してしまうことがある。異国へと旅して新たな文化や人生を経験することで、多様なチームを管理し、率いるスキルを身につけられるはずだ。
5. 将来の雇用主を感心させられる
面接で、自身の行動に関する質問を受けるとごまかしてしまう人が多いが、こうした質問は人間としての深さを見せて面接官とつながりを構築する機会となる。質問の答えとして、旅行での興味深い体験を語ることは、面接官の関心を引くのに効果的だ。
ブロックウェイは「私は旅行中、常に旅行日記を持ち歩き、発見したことや、周囲や自分について学んだ教訓を書き込んでいる。こうした自己開拓の時間を持つことで、自分の人生で何をしたいかを見極めることができ、面接での個人的な質問に素晴らしい答えを出すネタが持てる」と述べた。
6. 頭の回転が速くなる
旅行中、計画通りに物事が進まないことはよくある。未知の環境に置かれ障壁にぶつかることで、あなたは安全地帯から出ることを強いられる。これは困難ではあるが、価値あることだ。エミリーは「これまでのところ、起業準備として特に効果的だったことの一つはおそらく、旅を通し自分を居心地の悪い状況に置いたこと。旅では起業と同じように、柔軟になり、不慣れな環境の中ですぐに決断することが必要になる」と述べた。
旅行中に課題を克服することで、職場で起きる予想外の問題も落ち着いて解決する自信が持てる。