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2018.12.25

ドン ペリニヨン、醸造最高責任者が交代。5代目と6代目が語るさらなる新時代。

左:ヴァンサン・シャプロン氏 右:リシャール・ジェフロワ氏

ドン ペリニヨンとは世界に冠たるプレスティージ・シャンパーニュであり、そのメゾンといえばキング・オブ・シャンパーニュとでも言うべきシャンパーニュを代表する存在だ。

そのドン ペリニヨンにあって、今年、1990年より28年の長きにわたってシェフ・ド・カーヴ(醸造最高責任者)を務めてきたリシャール・ジェフロワ氏が引退を発表。後継者は2005年よりジェフロワ氏のもとで経験を積んできたヴァンサン・シャプロン氏であると発表された。

ドン ペリニヨンを、いやシャンパーニュを愛する者にとって、ジェフロワ氏のドン ペリニヨンとは、「ヴィンテージシャンパーニュのみ創造する」というメゾンのコミットメントを守り続けただけではなく、シャンパーニュの成熟について新しい価値観を創生したP2のローンチ、和食など料理や食材とのペアリングの追及、そしてデヴィッド・リンチやマーク・ニューソン、最近ではレニー・クラヴィッツなど数々の有名アーティストとのコラボレーションなど、多くの話題を提供し、シャンパーニュという世界の限界を新たに切り拓いたマジカルな瞬間の連続であった。

そのドン ペリニヨンの6代目醸造最高責任者として新な任を負うヴァンサン・シャプロン氏は、既存のヴィンテージといういわば“Living Legacy (生きている遺産)”を継承するのと同時に、新しい方向性を模索していくことになるわけだが、彼のドン ペリニヨンはどんな一時代を築くことになるだろうか。

2018年11月、江之浦測候所(神奈川県・小田原市)で行われた「ドン ぺリニヨン ヴィンテージ 2008 レガシー エディション」のお披露目を兼ねた継承のセレモニーでジェフロワ氏とシャプロン氏、それぞれに話を聞いた。


左より、ヴァンサン・シャプロン氏、リシャール・ジェフロワ氏

「ドン ペリニヨンは比類なきハーモニーのシャンパーニュ」─リシャール・ジェフロワ

心身を捧げてきたドン ペリニヨンを去るのはもちろん寂しいのですが、同時にどこか軽やかな喜びも感じています。28年の間に15回のヴィンテージワーク(ドン ペリニヨンは素晴らしいクオリティのブドウが収穫された年しか生産されない)を行いました。

なかでも印象に残っているのは2003年。大変暑い夏だったので、できうる限りの努力とチャレンジを行い、結果的に奇跡的なヴィンテージとなりました。毎年、完璧なシャンパーニュを目指し、理想を追い求めてきましたが、ついに手が届くことはなかった。いえ、おそらく手が届くことはないのでしょうね。それがシャンパーニュの果てしない魅力なのだと思います。

いまこの28年を振り返るなら、私はドン ペリニヨンのシャンパーニュとして限界を切り拓き、その多彩な魅力を引き出し、シャンパーニュとしての存在感を大きくしたと自負しています。ドン ペリニヨンは一言で言うなら完璧なるハーモニーを持っているシャンパーニュであり、そこには人も、時代も、もちろんブドウも、すべてが包括されていく大いなる存在。

ドン ペリニヨンの歴史はそのまま人類の歴史の1ページでもあるわけですが、そのひとつのチャプターとして私自身も包括されていくことにいま、どこか安心感を覚えています。

ヴァンサン・シャプロンはボルドー生まれなのが玉にキズ(笑)ですが、技術的にも人間的にも私の後継者として充分すぎるほど素晴らしい才能の持ち主です。安心して、穏やかな気持ちでバトンを託せることに感謝しています。

Profile
Richard Geoffroy◎1954年、シャンパーニュのワイン醸造を営む家系に生まれる。1982年に医学博士号を取得後、「葡萄が呼ぶ声」に応じ、熟考の末にルーツへの回帰を決意、ランスの国立醸造学校へ入学し、1984年に卒業。新たなキャリアをドメーヌ・シャンドン(カリフォルニア)でスタートさせ、シャンパーニュ地方と新大陸のワインの架け橋となる。1990年、ドン ペリニヨンの醸造最高責任者に就任。ドン ペリニヨンのワインのクリエーターとして、現在までメゾンの遺産・伝統を守りながら、審美的な理想を追求してきた。

「技術だけではない、レガシーを継承していきます」─ヴァンサン・シャプロン

今回お披露目した2008年ヴィンテージは雨が多く、チャレンジングな条件下でありながら、リシャールの経験と私の直感が融合した“逆説的なクラシック”とでも言うべき奇跡的なヴィンテージとなりました。私は2005年よりドン ペリニヨンに参加しているので、リシャールと一緒に作った最初のヴィンテージをお披露目するときにリシャールを送り出すことになり、不思議な運命のようなものを感じています。

 私が醸造最高責任者としてリシャールから受け継いでいくレガシーとは、技術だけではありません。ドン ペリニヨンをどのように導いていくかというビジョンや野心、そして美意識や勇気……あらゆるものを含めています。リシャールはドン ペリニヨンをハーモニーのシャンパーニュと表現しましたが、私にとってはそのハーモニーこそ受け継ぐべきレガシーだと言えるでしょう。

 私のミッションは、リシャール自身も先代から継承し、ワインとしての存在感を大きくしてきたドン ペリニヨンをさらに深く、広がりを持たせていくことだと考えています。キーワードとしては、やはり『愛』でしょうか。内にも外にもじわじわと光が広がっていくように、ドン ペリニヨンをより輝かしい存在に高めていきたいと考えています。

Profile
Vincent Chaperon◎1976年、コンゴ生まれ。シャプロン家の故郷はフランスのボルドーワイン取引の中心地であるリブルネ。1998年にモンペリエの国立高等農業学院で葡萄栽培・ワイン醸造学の学位を取得後、チリへ渡り、そこで「ニューワールド」のワインと出会う。フランスに帰国後、1999年にモエ・エ・シャンドンに入社。2005年からドン ペリニヨンに携わり、リシャール・ジェフロワ氏の下、並ならぬほど強いコミットメントを捧げ、専門知識と経験を積んでいる。2019年1月1日より醸造最高責任者に就任。


大倉輝久氏など一流の奏者により演じられた「高砂」。

新ヴィンテージ2008発表と、レガシーの継承セレモニーが行われたのはアーティストの杉本博司氏が手掛けた文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」。小田原のおだやかな海に張り出した光学硝子舞台では能囃子「高砂」が上演され、この喜ばしい瞬間に日本らしい華やぎを添えた。



集まったゲストらはこの日、日本で初お披露目となったドン ぺリニヨン ヴィンテージ 2008 レガシー エディションをテイスティング。ジェフロワ氏からシャプロン氏へと受け継がれるレガシーを存分に味わい、新時代への期待に胸を高鳴らせた。



通常商品は2019年上半期リリース予定だが、新時代への継承を記念するLEGACY EDITIONとして、ラベルにふたりの名前を冠した限定商品が発売中。

ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2008 レガシー エディション ギフトボックス
Dom Pérignon Vintage 2008 Legacy Edition Gift Box
容量 : 750ml
度数:12.5度
希望小売価格 24,200 円(税抜)全国主要百貨店にて11月初旬より発売
問い合わせ:MHDモエ ヘネシー ディアジオ(☎︎03-5217-9736)

Promoted by MHDモエ ヘネシー ディアジオ Text by 秋山 都 Photos by 吉澤健太

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