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(Photo by Sarah Morris/Getty Images)

今年も残り少なくなったなかで、米国企業の従業員らの多くは一年の労をねぎらう年末のパーティーを楽しみにしている。しかし、2018年は社内パーティーの開催件数が、ここ約10年で最も少ない年になりそうだ。

調査企業Challenger, Gray & Christmasが実施した調査で、今年のホリデーシーズンのパーティーを予定している米国企業は全体の65%にとどまっていた。これは、金融危機の影響で多くの企業が派手な催しを控えた2009年の62%に次いで、最低の数値となっている。

今年の米国経済は好調で、厳しい財政状況がパーティーを避ける理由になったとは考えにくい。調査レポートでは、今年の開催件数の落ち込みの原因として#MeTooムーブメントの高まりが指摘されている。また、リモートワーカーが増えたことにより、会社の集まりの開催が困難になったとの見方もある。

しかし、会社のパーティーでお酒を楽しんだ結果、ハメをはずしてしまうケースは度々報告されている。一年にわたって溜め込んできたストレスが吹き飛び、同じ職場の異性に親しみを感じる場合もあるだろう。その結果、セクシャルハラスメントが起きてしまう懸念が浮上している。

今回のリサーチでは、#MeTooムーブメントが米国の職場環境に、前向きな力をもたらしたことが述べられ、社内の規律の遵守や職場の安全性を高めたとされている。それでもなお、調査対象の企業の約40%が、職場で#MeToo関連の対策を全くとっておらず、今年も例年と変わらずパーティーを開催すると回答した。

一方で、#MeTooムーブメントの影響で、「既に社内でこの問題に関する対策を講じており、今年はパーティーの場でのふるまいに注意するように呼びかけた」という企業は27.3%だった。また、「社内では対策を講じたが、パーティーの開催にあたっては特別な配慮は行わず、例年通り開催する」と答えた企業が24.2%だった。

さらに、「これまで社内で何の対策も講じてこなかったが、パーティーの開催にあたっては、社員らに慎重な行動を呼びかける」と回答した企業は約6%だった。

編集=上田裕資

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