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複数のクレジットカードを一括管理できる英国発のアプリ「Curve」は、ユーザー数が30万人を突破したことを明らかにした。同社の創業者兼CEO、Shachar Bialickは次のように述べた。

「これほどの急成長を遂げることができたのは、ユーザーが抱えている重要な問題を解決するサービスを生み出し、そのメッセージを効果的に伝えることができた証だ」

報道によると、Curveは現在シリーズBラウンドで5000万ドル(約56億円)の調達に向けて動いているという。Curveがユーザーに発信しているメッセージは、我々があまりに多くのカードを日々持ち歩いているということだ。同社の調査によると、英国民の1人当たりのカード保有枚数は平均3.6枚で、米国では7.5枚に達するという。

「MonzoやN26、Revolut、Klarna、Venmo、Squareなど新しいカードが登場しており、カードの種類はますます増えている」とBialickは言う。

同じくロンドン発のフィンテック企業で「アプリ銀行」として知られる「Starling Bank」の口座数は21万件だ。Curveは銀行を目指しているわけではなく、ビジネスモデルは多少異なるが、CurveはStarling Bankを上回るペースでユーザー数を増やしている。

ユーザーは、保有する全てのクレジットカードをCurveアプリに集約し、決済時にはアプリをタップして使用するカードを選ぶことができる。また、決済後14日以内であれば利用カードを変更したり、海外での利用時にカードの種類に関わらずに手数料がかからないといったサービスを提供している。

Curveが次にリリースを予定しているのが、多額の支払いを月賦払いにできるサービスだ。だが、Bialickによると、Curveアプリを一層普及させる上でいくつか問題があるという。

「このプロダクトは複雑で、今すぐに広告を打って多くのユーザーを獲得できるようなものではない。アーリー・アダプターは理解できるだろうが、私の母親のような一般ユーザーは便利さをまだ理解できないだろう。だが、そのことは現段階では大きな問題ではない」とBialickは語った。

来年は米国にも進出

筆者もCurveアプリの利用を始めたが、複数のカードを財布に入れるのが当たり前だったため、新しい習慣に慣れるのに苦労している。

しかし、Curveは驚くべきスピードで成長を続けている。Bialickによると、同社は毎月40%の成長率を実現しており、10万人のユーザーが平均1500ポンド(約21万5000円)を決済しているという。

Bialickが次に目指すのは海外展開だ。「来年の終わりまでには米国に拠点を設け、米国市場向けのプロダクトを開発する予定だ」とBialickは自信ありげに語った。

2019年の初めには、既存ユーザーが在住するフランスやポルトガル、スペイン、イタリア、ドイツ、ポーランドなどの欧州各国でマーケティング活動を強化するという。同社がさらに多くのユーザーを獲得する上での鍵は、Bialickの母親のような一般層に多様な機能をわかりやすく説明することだ。

「今の状況を例えるなら、人々が馬に乗っていた時代に車を売り込むようなものだ」とBialickは述べた。

編集=上田裕資

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