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2018.12.14

世界初のクラフトビール航空、来年2月に限定就航

Tom Clausen / shutterstock

クラフトビールファンに朗報だ。クラフトビール醸造所とパブチェーンを経営する多国籍企業ブリュードッグが、世界初のクラフトビール航空便を発表した。

提供されるのは、2019年2月にロンドンを出発し、米オハイオ州コロンバスへと飛ぶ往復便。英国に本社を置く同社は、コロンバスに約170平方メートルの施設を有し、クラフトビールホテル「ザ・ドッグハウス(The DogHouse)」も運営している。今回のフライトは株主向けの一度限りのイベントだが、将来は枠を広げ、より多くの一般大衆に販売する計画もある。

空の旅でクラフトビールと食事を堪能

ブリュードッグのフライトでは、特製のビールや前菜が提供される。同社の共同創業者であるジェームズ・ワットは「ブリュードッグ航空は他社にはない体験を提供する。私たちは、ビールを最大限楽しめるよう、料理からエンターテインメント、客室乗務員、そして特別に醸造された高高度ビールを用意し、フライト体験を再設計した」と述べた。

フライトでは、機内エンターテインメント「ブリュードッグ・ネットワーク」が楽しめる。また快適な眠りにつけるよう、同社オリジナルのアイマスクと毛布も用意されている。

このアイデアが全ての航空会社に広まってほしいと思う人もいるだろうが、これは今のところ一度限りのイベントだ。ブリュードッグの担当者は電子メールで「これはブリュードッグの投資家向けに2019年2月、一度限りで行われる体験ですが、ブリュードッグは今後、より頻繁にフライトを提供し、より多くの人に利用してもらうことを計画しています」と述べた。

詳細は以下の通り。

料金
・旅行代金は、ホテルのプライベートルーム1部屋1人当たり1250ポンド(約18万円)
・1部屋を2人で共有する場合は2人合わせて2250ポンド(約32万円)で、1人当たりの料金は安くなる。
・代金はフライト、ホテル、ツアーの料金を含む。

日付
・2019年2月21~25日

内容
・ロンドンのスタンステッド空港発
・米オハイオ州コロンバスで4泊
・ブリュードッグの醸造所、ビール博物館のツアーに加え、ザ・ドッグハウスに1泊するオプションも利用可能(追加料金あり)
・コロンバス市内観光のオプションあり

さらに詳しい情報はブリュードッグの公式サイトで公開され、予約も同サイトからできるようになっている。

2017年に創業10周年を迎えた同社は、世界に7万人以上の株主を抱えている。最初の醸造は英スコットランドで始まり、これまで米国、ブラジル、日本へと事業を拡大した。

編集=遠藤宗生

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