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『炎と怒り』作者のマイケル・ウルフ(写真左 / Photo by Sean Zanni/Patrick McMullan via Getty Images)

フォーブスは12月11日、毎年恒例の「世界で最も稼ぐ作家ランキング」を発表した。今年の本ランキング最大の注目ポイントは、過去11年で初めてノンフィクションの作家が、ランキング入りを果たしたことだ。

「ドナルド・トランプに、ありがとうといいたい」と今年の春にマイケル・ウルフはインタビューで述べたが、その言葉どおり、彼はトランプがこの世に居なかったら本ランキングを飾ることはなかっただろう。

1月に発売されたウォルフの著書「炎と怒り トランプ政権の内幕」は、発売直後にニューヨーク・タイムズ(NYT)のベストセラー第1位として紹介され、全米の書店で飛ぶように売れた。

トランプが「全く退屈で、間違いだらけの内容だ」とけなしたこの著作は、ハードカバーや電子書籍、オーディオブックを含めると、発売から3週間で170万部が売れた。

フォーブスの試算では「炎と怒り」から、ウルフは推定1300万ドル(約14億7000万円)の収入を得て、世界で最も稼ぐ作家ランキングの7位に浮上した。

今年のランキングに唯一の新顔として登場した、ノンフィクション作家のウルフは「炎と怒り」の映画化権や、製作中のテレビドラマ化権からも膨大な収入を得ることとなった。

上位10位までに登場する作家たちは、1年間で合計2450万冊の紙の書籍を米国で販売しており、2億8300万ドルの売上をあげた。

首位に立ったのは多作ぶりで知られるジェームズ・パターソンで、8600万ドルの収入を得ていた。米国内で流通するプリント版の書籍の85%をトラッキングするNPD BookScanのデータで、パターソンの作品は米国だけで480万部が売れていた。

パターソンは今年6月に発売した「The President Is Missing(日本では「大統領失踪」として12月に刊行)」によって、来年のランキングではさらに収入を伸ばしていることが確実視される。ビル・クリントン元大統領と共同執筆したこの作品は、これまで66万部を米国で販売している。

本ランキング作成にあたりフォーブスは2017年6月1日から1年間の、各作家の収入をNPD BookScanやBox Office Mojoのデータをもとに推定した。エージェントへや関係者にも取材し、場合によっては作家本人のインタビューも行った。金額は税引前で、エージェントや弁護士費用は控除されていない。上位10名の顔ぶれは下記の通り。

1. ジェームズ・パターソン/8600万ドル
2.  J・K・ローリング /5400万ドル
3. スティーヴン・キング /2700万ドル
4. ジョン・グリシャム /2100万ドル
5. ジェフ・キニー /1850万ドル、タイ
5. ダン・ブラウン /1850万ドル、タイ
7. マイケル・ウルフ /1300万ドル
8. ダニエル・スティール /1200万ドル、タイ
8. ノーラ・ロバーツ /1200万ドル、タイ
10. E L ジェイムズ /1050万ドル、タイ
10. リック・ライアダン /1050万ドル、タイ

編集=上田裕資

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