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米教育庁長官のベッツィ・デヴォスは、アメリカの学生ローンは危機的状況にあると述べた。いったい何が起こっているのだろうか。

学生ローンに関する最新の統計

デヴォス長官は2018年11月27日、連邦政府学生ローンを管理する米教育庁の連邦学資援助(FSA:Federal Student Aid)部門のために開催された研修会議の席上、学生ローンによる借金が増加していることで、「高等教育が危機に陥っている」と述べた。

パーソナルファイナンス・サイト「Make Lemonade」によると、アメリカの消費者が抱える借金の種目別ランキングで、学生ローンはいまや、クレジットカードよりも上の2位にランクインしている。1位は住宅ローンだ。

学生ローンを借りている人は4400万人を超え、負債額はトータルで1兆5000億ドル(約169兆6800億円)になるという。2016年を見ると、学生ローンの平均借入額は3万7172ドル(約420万円)だが、2017年には4万ドル(約452万円)近くになっている。

デヴォス長官は、教育庁が公開した発言のなかでこう述べている。「私たちの高等教育システムは、世界から羨望のまなざしを浴びている。しかし、私たちが国家として、連邦政府学生ローンの支給、運営、管理のやりかたについて重要方針を変更しなければ、多くの学生が頼りにしているこのプログラムは大きな危機にさらされるだろう」

学生ローンはなぜ急増したか

学生ローンの借金は2007年以降、3倍となり、2013年と比べると5000億ドル(約56兆5600億円)増加したとデヴォス長官は言う。

デヴォス長官はさらに、2010年にオバマ政権が、学生ローンの一部を民間が提供する制度を廃止し、連邦政府が全額融資するようにしたことが転機だったと言及した。

その結果、カレッジや大学が学費の値上げに踏み切るようになったとデヴォス長官は言う。そして、2010年以降に学生ローンが増加したのは、借入額が増えたことが主な原因であり、借り手の数が増えたことではないと指摘する。増加分のうち、70%は借入額が増えたことに起因する一方、借り手の増加によるものは30%だというのだ。

「連邦政府がより多くの税金を学生ローンに注ぎ込めば、学校側は授業料を上げる」とデヴォス長官は言う。「FSAによる融資は、実際の学費と、学校の授業料収入の80%を占めている」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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