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エヴァン・ウィリアムズ(Photo by David Paul Morris/Getty Images)

ジャック・ドーシーとともに2006年にツイッターを創業し、一時は同社CEOを務めたエヴァン・ウィリアムズが今年4月以来、彼が保有するツイッターの株式の半分近くを放出していたことが明るみに出た。

ウィリアムズの株式売却は、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかになっている。フォーブスのリアルタイム・ビリオネア・ランキングのデータで、ウィリアムズの資産総額は以前の18億ドルから17億ドル(約1920億円)以下に減少している。

ウィリアムズは4月11日時点で、2900万株のツイッター株(発行株式の約3.9%)を保有していたが、370万株近い株式を譲渡した後、さらに1080万株を売却する模様で、現在の彼の持ち株は1460万株と試算されている。

ツイッターの役員であるウィリアムズは、11月27日に370万株近い株式を譲渡したが、そのうち310万株近く(約1億ドル相当)を妻のSaraと設立した慈善団体「Someland Foundatio」に提供した。残りの株式の譲渡先は明かされていないが、Somelandもしくはその他の非営利団体に提供された可能性が高い。

これらの株式の放出の大半は過去4カ月の間に実施された。この結果、ウィリアムズが保有するツイッター株は、ほぼ半分近くに減少したと見込まれる。ウィリアムズの広報担当はこの件に関するコメントを拒否している。

ここ1年の間、米国のテクノロジー株は活況を呈していた。過去12ヶ月間でツイッターの株価は約58%の上昇となり、12月6日の取引開始時点で32.84ドルとなっていた。

米国のテクノロジー企業5社(アップル、アマゾン、マイクロソフト、ネットフリックス、エヌビディア)らは、今年6月に史上最高値を更新した。

「世界の株式市場の先行きが懸念されるなかで、テクノロジー株は堅調な推移を遂げた」とゴールドマンサックスのアナリストのPeter Oppenheimerらは、今夏のレポートで述べていた。対照的にS&P 500銘柄の過去12カ月の値上がり率は1%未満だった。

ウィリアムズは、彼がなぜ株式の放出に踏み切ったのかを明かしていないが、これは恐らく彼が資産を分散化させる試みの一貫だと推測される。また、ツイッターの輝かしい歴史が終わりを告げつつある兆候なのかもしれない。

ウィリアムズはブログメディアの「Medium」の創業者兼CEOであり、フォーブスは彼がMediumの株式の19.5%を保有すると推定している。Mediumの評価額は2016年時点で6億ドルとされていた。ウィリアムズは環境を意識したソーシャルインパクト系投資を行う「Obvious Ventures」の共同創業者としても知られている。

大豆やトウモロコシを育てる農家に生まれたウィリアムズは、ネブラスカ大学を中退し、独学でプログラミングをマスターし、ブログのプラットフォーム「Blogger」を共同創業した後、2003年にグーグルに売却した。ウィリアムズはは2009年7月から2010年3月まで、ツイッターのCEOを務めた。また、2007年以来、ツイッターの役員会メンバーを務めている。

ツイッターの共同創業で現CEOのジャック・ドーシーは、決済企業「スクエア」のCEOも務め、現在の資産総額は45億ドル(約507億円)とされている。ドーシーの資産額はフォーブスの試算で、今年3月には31億ドルだったが、その後のツイッターとスクエアの株価上昇によって、大きく伸びている。

編集=上田裕資

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