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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

俳優のローワン・アトキンソン(lev radin / Shutterstock.com)

「Mr.ビーン」でお馴染みのローワン・アトキンソンが時代遅れのスパイに扮するコメディシリーズ第3作「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」が、全世界興行収入1億5329万ドル(12月3日時点/約174億円)と好調だ。

シリーズ1作目「ジョニー・イングリッシュ」(2003)の1億6060万ドル、2作目「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」(2011)の1億6010万ドルには届いていないものの、今作の製作費が前2作より45%も低い2500万ドルであることを考えると、大ヒットだと言えるだろう。

興味深いのは、売上の97.2%が北米以外でもたらされている状況だ。北米内の興行収入は430万ドル弱と、全世界収入のわずか2.8%に過ぎない。

本作はシリーズを重ねるごとに北米外の興行収入の割合が高くなっている。ナタリー・インブルーリア、ジョン・マルコヴィッチらが共演した1作目では、北米興行収入は全世界の17.5%に相当する2800万ドルだった。他にはオーストラリア(760万ドル)、イギリス(3100万ドル)、ドイツ(2000万ドル)などでヒットした。

ダニエル・カルーヤ、ジリアン・アンダーソン、ドミニク・ウェスト、ロザムンド・パイクらが共演した2作目では、北米興行収入は全体の6%に相当する830万ドルにダウン。オーストラリアは1300万ドル、イギリスは3300万ドル、ドイツは1400万ドルだった。

「007 慰めの報酬」でボンドガールを演じたオルガ・キュリレンコが謎の美女役を、エマ・トンプソンがイギリス首相を演じる最新作は、オーストラリアで900万ドル、イギリスで2200万ドル、ドイツで800万ドルと、前2作がヒットした国でも伸び悩んでいる一方、その他の国々でヒットしている。中でも目覚ましい成績をあげているのが1100万ドルの中国だ。

近年、興行収入の大半を北米以外で稼ぐ英語圏のメジャー作品が増えている。「Mr.ビーン」シリーズや「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうな私の12か月」(2004)、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」(2016)、「パディントン2」(2018)などのイギリスらしさが全面に出た(アメリカ要素の薄い)作品だけではない。

「インフェルノ」(2013)、「ウォークラフト」(2016)、「トリプルX:再起動」(2017)といったハリウッド娯楽大作も、全世界興行収入の80%以上を北米外で稼いでいる。「バイオハザード・ザ・ファイナル」(2017)にいたっては、91.4%が北米外だった。また、「ウォークラフト」は全世界興行収入4億3300万ドルのうち2億1700万ドルを中国で上げている。

編集=海田恭子

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