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起業家たちの「頭の中」

(左)麻生輝明(右)柴田雅人

月間200万人が利用する買取価格比較サイト「ヒカカク!」を始めとしたサービスで急成長中のジラフ。学生起業家として同社を立ち上げた麻生輝明氏と、創業初期メンバーの柴田雅人氏にこれまでを振り返っていただき、若手起業家ならではのベンチャー論を語っていただいた。(全3話)※本記事は2017年5月に実施したインタビュー内容を基に編集しております。

自分の不満こそが、世にないサービスを生み出す起点になる

──まず始めに、自己紹介と手がけられている「ヒカカク!」について教えてください。

麻生 : ジラフの麻生です。一橋大学在学中の2014年に創業し、会社は5期目になります。

「ヒカカク!」というのは買取価格の比較サイトです。例えば自分のスマートフォンを買い換えるタイミングで古いスマホがいくらで売れるのか、買取価格を業者ごとに比較できるサイトです。スマホ買取では業界トップクラスで、その他にも古本、時計、美術品、トレカなど約50品目の比較が行えます。



──創業のきっかけとなった原体験はどのようなものでしょうか?

麻生 : 学生時代に自分のiPadを売ろうとして、一番高く買ってくれる業者を探そうとしたのですが、そもそも買取業者のサイトやお店を一つ一つ見なきゃいけない、見積もり比較もできないと、不便・不満なことだらけでした。

こんなに不便なら自分でサービスを作ってしまおうということで、業者の買取価格を収集してサイトにまとめたのが、「ヒカカク!」の原点です。モノを買うという意味では楽天、Amazon、カカクコムなどの巨人がいましたが、売るという領域ではオークションなど売却に時間がかかるものを除き、ネットにおける大手プレイヤーが不在だったことも創業の後押しになりました。

今思えば、不満こそが既存サービスでは対応できないニーズを知るヒントになったのでしょうね。

──とはいえ創業初期はかなり苦労されていましたね。

麻生 : 学生で起業したため、とにかくお金が足りない(笑)。あまりに足りなかったので、当時は「合同会社」ヒカカクとして資本金14万円で設立しました。雑司が谷のマンション一室を借りて、ネット経由でテーブルや机を無料で譲り受け、深夜まで働き、そのまま布団で寝るという生活を半年ぐらい続けていました。

──学生で起業した決め手はなんだったのでしょうか?

麻生 : 元々はベンチャーキャピタル(以下VC)に就職しようと考えており、内定も頂いていました。最初は学生のうちに事業を作って売却できないかな、ぐらいの軽い気持ちだったのですが、いざ事業を始めてみると「撤退すると思われるのは悔しい」、「就職して進むより、このまま事業をやったほうが面白い」と思うようになり、休学して事業に専念することを決意しました。

当時、相談をしていたヤフーの小澤隆生さんから受けた「サービスを作りなさい」というアドバイスも後押しになりました。

文=中山航介 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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