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2002年10月17日テキサス・スタジアム演説したジョージ・H・W・ブッシュ元大統領(Photo by Ronald Martinez/Getty Images)

私はこの週末、先週94歳で亡くなったジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の人生を振り返る記事を多く読んだ。そうした記事では、彼の誠実で礼儀正しい姿勢や家族愛、愛国心に加え、生前に手紙とメモを書くのを好んでいたことについてよく言及されていた。

ブッシュの物書き愛はよく知られており、ビル・クリントン元大統領の就任日に手書きの手紙を大統領執務室に残していったことは有名だ。それ以降、退任者が後継者に宛てる置手紙は米大統領の伝統となった。

ブッシュは1993年、クリントンに宛てた手紙で「今後のあなたの成功は米国の成功となります」とし、「あなたのことを心から応援しています」と書き残した。

ブッシュが手紙を書き始めたのは若い頃、第2次世界大戦で米海軍に従軍していたときだ。今年4月に亡くなったバーバラ夫人は数年前、ブッシュが母親のドロシー宛てに「ありとあらゆる考えをつづっていて、中には撃墜された翌日のものもあった」と話している。

ブッシュは1942年、母親に書いた手紙で「バーバラにキスできてうれしい」とつづり、「彼女がこのことを後悔したり、怒ったりするとは思わない。僕はこのことを全く恥ずかしいと思っていない」と書いた。夫妻の結婚生活は73年に及んだ。

キャリアが花開き、家族が拡大するにつれて、手紙を書く相手と頻度は増えていった。ブッシュが残した手紙は無数にあり、その内容は示唆に富んでいるため、多くは本にまとめられ、自伝の代わりに出版されている。(ブッシュは自伝執筆には興味がなかったとされ、ブッシュの特徴としてよく挙げられる謙虚さを示している)

その書籍『All the Best, George Bush: My Life in Letters and Other Writings』は1999年に初めて出版され、2014年にはさらに多くの手紙を追録した改訂版が出版された。同著では手紙や日記を通し、笑いにあふれ、時に悲しく、予想外に真剣な話題がつづられ、それらが融合して一つの長く興味深い人生の物語となっている。故バーバラ夫人はよく、夫の人生を「冒険」と呼んだ。

編集=遠藤宗生

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