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オランダ在住フリーライター

韓国・仁川市で9月に開催された世界剣道選手権大会に参加したオランダチーム

日本の伝統文化の一つである剣道。子供の頃、町道場や学校の授業、部活動などで触れたことがある方も多いのではないだろうか。その剣道が今、世界各地の人たちの心をとらえ、着実に浸透している。

1970年に国際剣道連盟が設立されてから48年。設立当初は、17カ国・地域だった加盟国が、2015年5月の時点で57カ国・地域となっている(*1)。競技人口やレベルはまちまちだが、多くの国で愛好されていると言っていいだろう。

では、実際に海外で剣道を始める人はどんな人で、どんな理由で始めるのだろう。

弁護士・大学教授…教養人が興味を持つ武道

ヨーロッパでは、弁護士や大学教授など教養高い人がその精神性に惹かれて剣道を始めるケースが多い。駐在や留学などがきっかけで海外で剣道をしたことがある人からは「日本人よりも礼法がしっかりしている」「稽古に対する真剣度が高い」などの意見をよく聞く。

例えば、元オランダ代表のロヒアー・ヴァン・バイネン氏は国際的に活躍する弁護士だ。アムステルダム、北京、香港など世界を飛び回っている。12歳の頃に剣道をはじめ、22歳でナショナルチームに選ばれた。スコットランドのグラスゴー、台北、サンパウロで開催された世界大会に出場経験を持つ。

剣道の”discipline(自己鍛錬)”や”諦めない強い心”を養う精神修養に魅力を感じたそうだ。代表を退いた今も、自己成長のために剣道を続けている。


金融機関勤務・ポルトガル人のルイス氏(Photo by KENDOFAM)

ポルトガル代表のルイス・コエルホ・ドゥ・ソウサ氏は金融機関勤務。心と体を鍛えるために稽古を積んでいる。剣道は、”礼”の精神を非常に大切にしているが、これは先生や稽古仲間がいなければ、稽古が成り立たないからだ。ルイスさんは、「謙虚な気持ちと他者への敬意を忘れないためにも、自分にとって剣道は非常に重要」と語る。

文=佐藤まり子

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