2位は昨年に引き続き英国のテリーザ・メイ首相、3位は国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事、4位はゼネラル・モーターズのアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)、5位はフィデリティ・インベストメンツのアビゲイル・ジョンソンCEOとなった。
フォーブス・メディアのモイラ・フォーブス副社長は「今年の『世界で最もパワフルな女性』リストは、権力について常に知られていた事実、つまり、権力は時に短命ではかないものであることを反映している。世界で最もパワフルな女性たちは、地政学的な緊張関係が高まり、主要経済国が情勢不安に直面し、公共機関に対する信頼が過去最低に陥っている激動の時代の中、人々を率いている」と語っている。
ランキングに入った100人の功績はそれ自体偉大なものだが、男性中心的な業界(特にテクノロジー業界やベンチャーキャピタル、ハリウッド)や役職における女性の地位確保の難しさを考えれば一層の称賛に値するものだ。
今年の最年少は米歌手テイラー・スウィフトの28歳、最年長はエリザベス英女王の92歳だった。出身地域の内訳は、北米が50人、アジア太平洋が22人、欧州(ロシアとトルコを含む)が17人、英国が7人、中東が3人、アフリカが1人。日本から選出された女性はいなかった。
初登場を果たしたのは19人で、同性愛を公言しセルビア初の女性首相となったアナ・ブルナビッチや、米テニス選手でファッションデザインも手掛けるセリーナ・ウィリアムズ、米テレビプロデューサーのションダ・ライムズ、中国電子商取引(EC)最大手アリババ集団の武衛(マギー・ウー)最高財務責任者(CFO)、CBSとバイアコムの米メディア大手2社で副会長を務めるシャリ・レッドストーンが含まれる。
昨年、順位を63下げて65位に転落していたヒラリー・クリントンは今年、2004年のランキング開始以降初めて落選した。また、2010年以降は毎年トップ10入りしていたフェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)は今年、11位へと後退。ドナルド・トランプ米大統領の長女で大統領補佐官を務めるイヴァンカ・トランプは昨年から3つ順位を落として21位となった。