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「現時点では、味を犠牲にする気はない。1日に食べられるものは限られているので、おいしいものでなければならない」とベッカー。「私の子どもたちが食べたいと思う商品を作れないのであれば、作らない」

ピザの開発には1年を要した。ベッカーは初め、大きな業界見本市でピザを売り込んだ。初心者だった彼女は、米ディスカウントストアのターゲットで購入したテーブルクロスと、オリジナル製品を作れるサイト、ザズル(Zazzle)で発注したバナーを使いブースを設営した。


2018年10月13日にニューヨークで開催された、The Ultimate Pizza PartyでのCaulipowerブース

飾らない手法で臨んだにもかかわらず、業者からはリクエストが「殺到した」とベッカー。起業後、ベッカーはすぐにベンチャーキャピタル(VC)のボールダー・フード・グループ(Boulder Food Group)から初期投資を受け、カリパワーは同グループが支援する小規模食品ブランドの一つとなった。

しかし、米食料品大手のトレーダー・ジョーズが2017年5月、自社のカリフラワークラストピザを発売すると、ベッカーは凍りついた。「これで終わりだと思った」とベッカー。しかし同年後半、ファッションや美容情報を提供する米ニュースサイト、ポップシュガー(PopSugar)は、カリパワーのピザの味がトレーダー・ジョーズを圧倒したと熱烈な支持を表明。その結果、「ビジネスは爆発的に成長した」とベッカーは述べた。

私はどちらの商品も試してみた。カリパワーは、トレイダー・ジョーズのピザに比べ、従来の薄いクラストピザにはるかに近い。しかし、トレーダー・ジョーズも諦めてはいない。同社は、カリフラワーを基にした冷凍・生の商品を多く投入している。

ベッカーはアイデアを求めてソーシャルメディアの検索を続けてきた。最新商品である「スイートポテトースト」のインスピレーションを得たのもソーシャルメディアだ。同商品は、厚切りのサツマイモを焼いたもので、パンの代用として使える。

カリフラワーピザのクラストと同様、こちらもグルテンフリーでビーガン、パレオダイエットに適しており、時間の節約が目的だ。

「今までは、手を切らないように注意しながらサツマイモを長方向に切り、45分間焼き上げてからトーストしていたため、サツマイモトーストを作るのに1時間かかっていた」

ベッカーは、一部の批評家がカリパワーのグルテンフリー商品を一時的な流行と見ていることに対し「これは、ケールとはさまざまな点で違う。私が強調したかったのはカリフラワーという野菜ではなく、材料としての野菜の使い方に革命を起こすこと」と述べた。

野菜は新鮮なものが一番だと考えている人もいるが、ベッカーは冷凍食品にもメリットがあると信じている。「当社が目指しているのは、まだ触れられていないカテゴリーを破壊すること。ピザはクラストにチーズを置いた時点から、破壊は起きていなかった」

翻訳・編集=出田静

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