ボブ・ディランとニール・ヤングが共演か、来年の英国フェスで

ニール・ヤング(Photo by Taylor Hill/Getty Images)

ボブ・ディランとニール・ヤングが、来年ロンドンで開催されるフェスティバルで、共同ヘッドライナーを務めることが明らかになった。2名は来年7月12日開催の「ブリティッシュ・サマータイム・ハイドパーク・フェスティバル」で、同じステージに立つことになる。

ディランとヤングは以前から交流があったが、共演するケースは稀だ。1975年に2名はビル・グレアムのチャリティショーで初共演し、1976年のザ・バンドの解散ライブ「ラスト・ワルツ」や1985年の「ライブエイド」でも同じステージに立った。しかし、来年のロンドン公演はディランとヤングの2名が、同じ日にフルセットを行う初めてのショーとなる。

2名のうち、どちらが先に出演するのかは明かされておらず、共演の可能性についてもふれられていない。ヤングはかつてディランの「風に吹かれて」をツアーで演奏しており、ディランもヤングの「Old Man」をカバーしていた。

77歳のディランは現在、ニューヨークのビーコン・シアターで42公演にも及ぶレジデンシー公演を行っている。彼が「ネバーエンディングツアー」と題して実施中のツアーの売上は毎年、400万ドル〜1200万ドルに及んでいる。また、1日あたりの平均売上は40万ドル以上に達している。


ボブ・ディラン(Photo by Christopher Polk/Getty Images for VH1)

現在73歳のヤングも製作意欲は衰えず、ストリーミングで発表されるアーカイブを含めると、数カ月に1作のペースでアルバムをリリースしている。

2009年のハイドパークフェスティバルでは、ニール・ヤングが歌う「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」にポール・マッカートニーがゲストで登場した。また、2016年に米国で開催された「デザートトリップ」フェスティバルでは、ディランが初日のヘッドライナーを務め、その翌日にヤングとマッカートニーらが演奏した。

ハイドパークフェスティバル(正式名称はBarclaycard Presents British Summer Time Hyde Park)は、2013年にAEGの主催で始まったもので、ローリング・ストーンズが1969年に行った伝説的ライブを再現する狙いがあった。これまで、同フェスにはロジャー・ウォーターズや、エリック・クラプトン、ブルーノ・マーズ、テイラー・スウィフトらが出演した。また、2018年でツアー活動からの引退を発表した77歳のポール・サイモンも、今年の同フェスに出演した。

来年のハイドパークフェスティバルのチケットは11月30日に発売になった。

編集=上田裕資

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