自宅から外国の子どもに英語を ネット教室、米国で人気上昇中

stockfour / Shutterstock.com


VIPKIDやDaDaのようなバーチャル教育企業で働く教師の中には、副業目的はもちろん、ミケルのように自宅で子育てをしながら働く人も多い。企業側がカリキュラムを用意し、教師と生徒とをマッチングしてくれるため、教師たちは時間になったらオンラインで生徒に教える以外の負担はあまりない。VIPKIDの広報担当者は、「VIPKIDの教師たちは、働く時間がフレキシブルで、自宅や旅行先でも教えられる点を喜んでいる。授業計画や採点もなく、教師はただ教えることに専念できる」と語る。

バーチャル教育ビジネスはブームを迎えている。VIPKIDとDaDaはいずれも、2013年の設立以降、成長を続けている。VIPKIDは中国を含む64カ国に50万人以上の生徒を抱え、北米に6万人の教師がいる。一方のDaDaは、10万人以上の生徒と1万人の教師を持つ。競合企業も成長しており、MagicEarsやQKidsといった企業も英語教師と英語を学びたい中国の子どもたちとの架け橋となっている。

これは教師たちにとって、従来の教室の枠を超えた環境で教える機会の増加を意味する。DaDaで教師を務めるジャニス・ミッチェルは言う。「オンラインで教えるのは、自分の教員スキルを磨くのにとても役立つ。教える能力を磨き、やる気のある中国の生徒たちとのポジティブな関係も構築できる」

だが、教師は単にスキルを磨けるだけではない。バーチャル教育企業は教師たちに対して、自分の好きな時間を使って自らの影響力を世界へと広げる方法を示しているのだ。

編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事