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─医療界は他分野と比べ、変化のスピードが遅いように感じます。

医療でイノベーションを起こすのは、ほかの分野より多くの苦労があるのは確かかもしれません。クリアしなければならない制度の壁や厚生労働省との折衝など、挑むべきことがたくさんあるからです。プロダクトの特許取得や法律的な手続きなど、誰もやってこなかったことならではの課題が次から次へと出てきます。これらをすべて解決しなければイノベーションは起こせません。

プロダクトやサービスを、開発しただけでなく、きちんと現場まで届けたところに大きな価値があると言えるでしょう。

─イノベーターたちは、今後どのように医療を進化させていくと思いますか。

みんなが「こうなったらいいな」と、いまは夢のように思い描いていることが、どんどん実現されていくでしょう。

例えば、「病院の待合室はいつも混んでいて、何時間も待たされるから、病院の受診は大変」という課題。将来、遠隔診療が当たり前の時代になれば、「昔は病院で何時間も待たされたんだって」と笑い話になるほど、患者の常識が鮮やかに変わっていくはずです。

そんなイノベーションを進めるために私は、デジタルハリウッド大学があるお茶の水界隈を、医療のシリコンバレーにする「お茶コンバレー構想」など、「未来の医療を創る人をつくる」活動をしています。医療者とクリエイター、テクノロジー、大企業らとの交流の場をつくり、オープンイノベーションを活性化させることで、医療の未来に貢献したいと考えています。


かとう・ひろあき◎1981年生まれ。医師、京都府立医科大学眼科学教室、デジタルハリウッド大学大学院客員教授。眼科、医学教育、遠隔医療、デジタルヘルス専門。「医療 x テクノロジー x ビジネス」によるイノベーションをめざし活動中。元厚生労働省 室長補佐。

木原洋美 = 構成 小田駿一 = 写真

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