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ただし、顧客らを悩ませたのは打ち上げまでの時間の長さだった。人々の大半は2年近く待たされている。打ち上げは当初2017年の予定だったが、2018年にずれ込んだ。

今回の打ち上げが順調に進めば、来年にはElysium Star 3を打ち上げ、その後は毎年、このプロジェクトを行いたいとCiveitは話す。小型ロケットに特化した企業の「Rocket Lab」らの試みに期待していると彼は述べた。

月面に遺灰を送る計画も進行中

「この分野の課題は、迅速な打ち上げが実施可能な企業が少ないことだ。Rocket Lab やOrbexといった企業なら、数カ月で打ち上げが可能になる」

Elysium Spaceは将来的に、月面に遺灰を送る野望も描いている。米国のAstrobotic Technologyと提携し、2019年には月面を走行するローバーに遺灰を搭載する計画だ。

こういった取り組みが、宇宙ごみを増やすと懸念する声もある。しかし、Elysium Spaceの衛星はいずれ大気圏に再突入し流れ星となるため、スペースデブリ(宇宙ごみ)化の心配はないという。プロジェクトに参加する家族たちにとって、これは彼らだけに許された、非常にユニークで切なさに満ちた別れの儀式となる。

打ち上げを控えた家族の一人はこう話す。「とても興奮しているし、感傷的な気持ちが高まっている。ロケットが発射されるのを見ると、きっと涙があふれてくるだろう。愛する人が望んでいた、とても特別なことを私たちは現実にしようとしている」

編集=上田裕資

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