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同じことが管理職にも言える。期待して採用した人材がいるとしよう。面接の結果は良く、前の上司からの推薦の言葉も良好で、賢くてやる気とエネルギーがあるように思えた候補者だ。あなたはまず、この部下が犯した小さなミスに気づくが、ささいなことだと考え気にしない。すると部下は次に、理由もなく少し遅刻してくる。それが再び起こり、謝罪の言葉はなく、ありがちな言い訳しか口にしない。

部下の業務はミスだらけで、頼んだ仕事は遅れて終わらせるか、全く取り組まない。また、あなたはこの部下と関わっている従業員から脇に呼ばれ、その人が部下と交わした気まずい会の内容を聞かされる。この部下は自分の能力を誇張していたこと、その役割に必要な知識を備えていないことが明らかになり始める。部下はそのことを認めようとはせず、代わりに攻撃的になって緊迫した空気を作り出してしまう。

あなたは我慢強く指導とアドバイスを与えようとするが、それも全く効果がなく、侮辱として受け止められる。この部下は自分には必要な才能とスキルがあるとすっかり思い込んでおり、自分の有能ぶりに恐れをなした周囲が嫉妬心を抱き、自分の失敗を望んでいるのだと勘違いしてしまうのだ。

これは少し誇張した話かもしれないが、管理職を経験したことのある人ならこのパターンに覚えがあるはずだ。管理職として、損失を止めよう。根気よくトレーニングや指導を続け、褒めそやしても無駄だ。相手の人となりは変わらず、職場にそのまま留まれば派手に爆発するだろう。掘り続けても金脈を見つけるどころか、ガス管を破裂させて周囲を火の海にしてしまう。

上司と部下の両者にとって重要なことは、「絶対に諦めるな」という陳腐なアドバイスを疑問視することだ。時には状況を見極め、損失を抑え、他のところで成功に向け努力することが必要だ。

編集=遠藤宗生

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