社員と社会の未来を見据えるDeNAの健康経営とは

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歩き方に関しても、社内でちょっと変わった歩き方や歩く価値を実演とともに伝えたところ、歩くことが楽しくなり、一駅分歩くようになって歩数が増えた人や階段を積極的に使うようになったという人が現れはじめています。

また、腸内環境をテーマに食事に関するセミナーを行うと、数日後、参加した社員から「実践したらすごく体調がよくなりました」と声をかけられることもありました。

オフィスのトイレや会議室に貼ったポスターがきっかけで行動変容につながったケースもあります。最も反響が大きかったのは、「頭の重さ」について記載しているものでした。頭の重さが5kgあると知ることで、座っている時の姿勢の大切さが理解され、心なしか猫背だった人の頭の位置が高くなった気がしています。



これらは一端でしかないですが、会社のいたるところで、こうした「社員のちょっとした行動変容」を見聞きでき、生産性向上を感じることができるため、CHO室としてはますますやる気が高まります。粘り強く続けることで、小さな事例が積み重なり、社内に前向きな雰囲気が醸成され、雰囲気ももっと明るくなっていくのではと感じています。

だいぶ先の話にはなりますが、今DeNAで働いている人たちが70~80歳になったとき、「健康経営によりヘルスリテラシーが高まったおかげで、元気に生活できているのかもしれないな」と感じてくれる人が一人でもいたらよいなと思ます。

ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ

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文=平井孝幸

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