シェインドリンは今年、その歯に衣着せぬ物言いにも勝る鋭い交渉手腕により、年収を前年の3倍に増加させた。シェインドリンは昨年、自身の番組『ジュディ判事』の過去放送分5200話と今後の放送分の権利をCBSテレビに売却し、推定1億ドルを受け取った。残る4700万ドルは、同番組のホストや別番組『Hot Bench』のプロデューサーとしての報酬だった。
シェインドリンを含め、今年ランキング入りした面々は全員が昼番組の司会者だった。タッカー・カールソンやレイチェル・マドーといった夜間のニュース番組司会者はメディアの注目度では勝るものの、視聴者数では昼番組の方が上であり、司会者の報酬も高い。
『ジュディ判事』は23番目のシーズンを迎えた今も常に1日1000万人の視聴者を得ており、3位に入った米タレント医師のフィル・マグロー(年収7750万ドル)が司会を務める『ドクター・フィル』もほぼ400万人が視聴している。一方で、FOXニュースの司会者ショーン・ハニティーの視聴者数は平均330万人、MSNBCのマドーは平均290万人だ。さらに、昼の番組の視聴者には広告主が最も多くの資金を投じる18~49歳の女性が多いことも、司会者の収入増加に貢献している。
以下は今年の「世界で最も稼ぐテレビ司会者」ランキングに入った5人。対象となったのは2017年6月1日~18年6月1日の税引き前収入で、エージェントやマネジャー、弁護士の費用が差し引かれる前の金額。算出に当たってはニールセン、ボックス・オフィス・モジョ、IMDBがまとめた数字に加え、業界関係者へのインタビューの内容を加味した。
1位:ジュディ・シェインドリン/1億4700万ドル
2位:エレン・デジェネレス/8750万ドル
3位:フィル・マグロー/7750万ドル
4位:ライアン・シークレスト/7400万ドル
5位:スティーブ・ハーベイ/4400万ドル