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2018.11.26

米タレント医師が語る、職場から離れランチ休憩を取るべき理由

George Rudy / shutterstock.com

ランチ休憩は積極的に取るべきだ。自分に外出許可を与え、20分だけでもいいので、デスクから離れよう。自分はランチ休憩を取りたいと思っており、本来なら取れるべきであって、休憩をとることがどれだけ重要かは、自分でもわかっているはず。休憩を取ることで生産性や創造性が向上するだけでなく、心身の健康にも良い効果がある。

米クレジットカード大手のマスターカードは今年9月、独立グローバル市場調査会社に委託し、米国人を対象としたインターネット上でのオムニバス調査を実施。その結果、職場のデスクで昼食を取る頻度は少なくとも週2回と答えた回答者は半分以上(56%)、少なくとも週3回と答えた回答者もほぼ半分を占めた。

一方で、89%が1日のうち多くの時間を座って過ごすことは健康に良くないと回答。また、週に少なくとも1回は職場のデスクで昼食を取る人の大部分は、もっと頻繁にデスクから離れて昼食を取れれば、創造性が向上する(64%)、気分が向上する(74%)、全体的により健康的になる(73%)と答えた。

マスターカードは先月、がん研究支援団体「Stand Up To Cancer」と提携し、対象レストランでの10ドル(約1100円)以上のマスターカード利用1回につき1ドル(約110円)、最高で総額400万ドル(約4億5000万円)をがん研究に寄付するキャンペーンを実施した。職場での悲しいランチをやめ、同僚や友人、家族と外食するのにうってつけの機会だ。

キャンペーンに協力した米タレント医師の「ドクター・マイク」ことミカイル・バーシャフスキ医師は、筆者の独占電話取材に対しこう話した。「座りがちで動かない人は、がんや健康問題の発症率が上がることがデータから分かっている。心臓病や発作など、ほぼ全種類の病気について言えること」

ここで立ち止まり、もう少し深く考えてみよう。あなたは職場で毎日約8時間働き、ほとんどの時間は座って過ごしている。それから通勤でも座り、帰宅してからは座って食事を取り、テレビ(あるいは携帯電話)の前でリラックスする。

では次に、違った一日の過ごし方を考えてみよう。昼にデスクから離れ、頭をすっきりさせ、新鮮な空気を吸って、職場の外で同僚や友人と交流し、一緒に食事を取る、というシンプルなことだ。
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編集=遠藤宗生

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