ジャミルは「各自の純資産が書いてあるのだろうと思って写真をクリックすると、それは各自の体重だった。その時すぐに、成功を収めた男性グループが各自の体重を書いている写真を想像してみようとしたが、できなかった」と語った。
ジャミルによると、2018年現在、成功を収め才能や教養を持つ女性が存在する一方、女性の価値を体のサイズで測ろうとする傾向がまだ残っている。ジャミルは、こうしたメッセージを壊すため自身が進める取り組みや、女性が自分の価値を再確認するため取れる行動を共有してくれた。
1. 自分の本当の価値を共有する
ジャミルは10代の頃、長期にわたり摂食障害を抱え、健康に深刻な影響が出ていた。「摂食障害で、私の生活は本当にめちゃくちゃになった。私は、か弱い15歳の少女たちをおそらく傷つけている業界で自分が現在働いていることに気づいた。自分の立場を活用し、何かをしなければならない」
カーダシアン家の写真を見たジャミルは、「I Weigh(私には重みがある)」と名付けた活動を開始。この取り組みの目的は、体重ではなく達成事項や人生経験、これまで克服してきたことを基準として人の価値を認めることだ。
ジャミルは「私たちは自分自身に対する認識を変え、女性に対し自分がどのような人間か、どのようなことをしてきたのか、どのようなことを経験したのかを書き出すよう促す必要がある。自分自身のことや自分の価値、自分が持つ信念はとても簡単に忘れてしまうことがあると思う」と述べた。
達成事項を全て書き出せば、さまざまな部分の総合が自分の価値なのだということを受け入れられるようになる、とジャミルは述べた。
2. 購買力を使って影響を与える
ジャミルは社会による女性の見方を変えたいと考え、そのためにビジネスが果たす役割は大きいと主張する。そこでジャミルは、自分の体を恥ずかしいと思わせるコンテンツを使用するブランドを使わず、消費者が自らの購買力を活用することを促している。
「どこから購入するかを決めることで、売られている商品を操作できる。タブロイド紙の資金を提供しているのは私たちだ。タブロイド紙を買うごとに、女性への憎しみに貢献していることになる。そこで、財布を使って投票しよう。食欲を抑制する棒付きキャンディの購入をやめれば、その企業は倒産し、商品の販売をやめるはず」(ジャミル)