ビジネス

2018.11.26 15:00

PC苦境でも好調、デルが日本市場を重視する理由


スマホが高機能化し、スマートスピーカーの普及が進む中、個人向けPC市場の未来をどう捉えるか。この質問は長い間続いてきました。数年前、ウォールストリートはPCが瀕死の状態にあると確信していましたが、実際のところ、私たちはまだ成長を続け、非常にうまくいっています。

確かに私たちはみなスマホを持っています。スマホは必要です。また多くの人は、スマートスピーカーを持っています。デルにとってスマートスピーカーは興味深いデバイスです。どのようにPCと連携し、共存していくのか。いずれも、PCにとって取って代わるものではないニューケースと捉えています。

コンテンツをストリーミングするために、またゲームを楽しむためにも、PCは必要とされています。人生の中でPCが必要な場面はたくさんあり、そして置き換えられることはありません。

日本の「デルアンバサダープログラム」が成功

日本での市場シェアは拡大していますが、まだ成長する余地があります。日本市場はとても興味深いのです。日本では特別な商品や、小さな製品が好まれます。それはまさに、我々が投資している分野です。

日本市場を重視していることは、実際のところ、日本市場へのマーケティング投資を増やしていることからもご理解いただけると思います。私たちはグローバル企業ですが、地元企業のように行動したいと思っています。顧客と直接話し、フィードバックを得ることが本当に重要です。

日本のマーケティングチームが始めた「デルアンバサダープログラム」は大きな成功事例の一つでした。ユーザーとダイレクトに向き合うプログラムですが、アンバサダーは日本で数千人を数え、デルの口コミは向上。今後もさらに注力していきます。


シルビア・シーベル◎Dell Inc.グローバルコンシューマー&スモールビジネスマーケティング担当 バイスプレジデント。米国テキサス・オースティンの本社を拠点に、欧州、日本、インド、オーストラリア、ニュージーランドにおける、デルのコンシューマー&スモールビジネス向けマーケティングを担当する。

文=飯村彩花、林亜季 写真=林亜季

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事