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高機能スマートフォンの普及、モバイルシフトが一層加速し、PC市場は縮小していると言われる中、世界的なPCメーカー、デルは継続的な成長を続けているという。

顧客のニーズが多様化する時代において、この状況をどう捉え、どのような戦略をうっているのか。
グローバルのマーケティングを担うバイスプレジデントのシルビア・シーベルに、PCビジネスの概況、日本での展開について話を聞いた。


デルは、コンシューマー向けと、スモールビジネス向けのPCを担当しています。ご存知のようにPCのビジネスは一般的には減少してきており、市場としては縮小してきています。それは悲しいことですが、我々は市場のシェアを獲得し、継続的に年々成長しています。

例えばコンシューマー向けハイエンドラインのPCを見てください。そこには多くのイノベーションがあります。XPS13という製品では、ディスプレイの枠を非常に狭くすることで11インチの大きさのノートPCに、13インチのディスプレイを搭載することができるようになりました。電源を入れる際、指紋リーダーによってパスワードを不要にしました。主流の製品ラインでも革新は続いています。


世界最小* 13インチノートパソコン「New XPS 13」 *出典:Principled Technologies Report, November 2017

デルはずいぶん前からゲームに注力してきましたが、成長するeスポーツ市場にも大きく投資しています。日本は家庭用のゲーム市場が大きいですが、実際家庭用ゲームの成長速度は遅くなっているので、PCのゲーミングは大きなビジネス領域だと捉えています。

映画視聴の環境を変える

重視しているのは、「本当に顧客が何を望んでいるのか?」ということです。そこで取り組んでいることのひとつに、PCで映画見る人のことを考えた「DELL CINEMA」というものがあります。

映画を見るとき、人は画質などについては考えますが、PC内部についてはあまり考えません。しかし、想像してみてください。ネットを通じてPCで映画を見ているときに、バックグラウンドでは多くのことが起こっています。電子メールは作動し、フェイスブックは自動更新しようとします。あなたはただ映画を見たいだけでも、PCはマルチタスクです。

しかし、DELL CINEMAのテクノロジーでは、PCは「映画が最重要目的」であると判断します。電子メールを同時に更新するのではなく、実際にビデオに到達する信号の優先順位を決定します。これはバッファリング時間を大幅に改善するのに役立っています。

もちろん、映画は良い音で見たいので、オーディオ開発も行い、クリアなサウンドが得られるようになりました。必ずしも目には見えないものですが、我々は顧客の経験を最適化しようと努力しています。


文=飯村彩花、林亜季 写真=林亜季

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