キャリア・教育

2018.11.22 07:00

「プロポーズはプレゼンでした」 女性起業家のパートナーとは

井上皓史と中村朝紗子

仕事とプライベートの両立──。ビジネスの前線に立つ女性なら、一度は悩んだことがある問題だ。そんな難問に一つの答えを出したのが、中村朝紗子と井上皓史夫妻。
 
中村は学生時代に写真撮影で女子会に非日常感をプラスする「撮影女子会」をもとに「モーニングラボ」を創業。井上は早起きコミュニティ「朝渋」を立ち上げた。彼は、この事業と共に「モーニングラボ」に参画した。
 
ふたりが見出した、仕事とプライベートを両立させるための答えとは。

きっかけは「朝活」だった

──お二人は、どのような経緯でお付き合いを始めたのでしょうか?
 
中村:出会ったきっかけは「朝活」なんです。私は学生の頃に自分でサービスを立ち上げてから、ひたすら仕事ばかり頑張ってきたんです。
 
井上:いまも仕事量すごいけどね!
 
中村:数年前に出張先で体調を崩したことがありました。すぐに治ると思って病院に行ったら「いますぐ入院してください」と言われて、その後の予定は全てキャンセル。
 
大腸の外側に食べ物が溜まって炎症になってしまう憩室炎という病気にかかったんです。普通は40代以上の男性に多い病気らしいのに……。
 
──ボロボロですね…。
 
中村:それまでは体力が私の武器だと思って働き続けていましたが、25歳になって「このままじゃダメだ」と思いました。
 
起業家は組織のトップなのでなかなか人に相談できない。付き合いで深夜までお酒を飲むこともたくさんあります。心身共にボロボロな中で、先に体がギブアップしてしまった。
 
それで退院してからは毎日7時起きでジムに通ってから出社することにしました。常に120%で頑張る生き方を見直して、80%をキープできるようになりたかったんです。
 
モチベーションを保つためツイッターでにハッシュタグ「#スゴ朝」でツイートしていたところに声をかけてくれたのが、井上が立ち上げた「朝渋」の共同創業者である西村創一朗さんです。
 
井上:僕たちは朝活コミュニティを運営しているのですが、当時は女性の参加者が少なくて。朝活をしている女性を運営メンバーにジョインしてもらおうと思い、中村に出会いました。
 
中村:朝7時半に渋谷のエクセシオールカフェに呼び出されて。ホントに朝に活動するんだ、と思いました。
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文=野口直希 写真=藤井さおり

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