シャトー・ワイマラマはニュージーランド北島のホークス・ベイで1988年に創業されたワイナリー。日本人オーナー佐藤茂氏のもと、仏名門シャトー責任者を経て、2015年にワインメーカーに就任した ルドヴィック・ヴァネロン氏のワインメイキングが注目されている中、リリースされたのがこのシャトー・ワイマラマ SSS 2009だ。
「SSS」は、「Sato’S Special」の略であり、オーナーがセレクトした最上級なワインにのみ記されるプレステージの証。毎年、ブドウの収穫年の翌年6月に行われるブレンディングにて、オーナー自らが09年の卓越した品質に目を見張り、原酒の中から一部のロットを選別、特別なワインとしてボトリングすることを決定したのだとか。
ホークス・ベイの丘陵に広がる畑の最上部の、もっとも日当たりのよい区画のカベルネ・ソーヴィニヨンを 100%使用し、新樽率 100%で16ヶ月熟成。シャトーで静かに瓶内熟成を経たワインは、わずか6樽、750mlのボトルのみで 1768本と大変貴重な「SSS 2009」となったというわけだ。
独特の清涼感を感じる味わいや、スムースでシルクのような飲み口はカベルネ・ソーヴィニヨンから造られたワインの中で、世界最高峰のひとつとなりうるワインである。
連載:ニュージーランドワインの固定概念を覆す最高級クラスのワイン、「WAIMARAMA」
プロの視点
クリアで爽快……といったニュージーランドワインの概念を覆すこのワインは、ホークス・ベイのテロワールが生み出す緻密さと、日本人オーナーならではの奥ゆかしさをあわせ持ち、ポテンシャルにあふれています。ワイン通にもまだあまり知られていないので、プレミアムな持ち寄り会でブラインドで味わっていただき、皆さんをあっと言わせてみたい一本。お供は赤身の牛肉をグリルし、黒トリュフの入ったソース・ペリグーを使った芳醇なお料理とよく合うでしょう(談)。
緻密でシルキーな果実味がエレガントな印象を導き、マチュアで繊細なタンニンが長い余韻をもたらす。数量限定生産のうち240本のみを11月1日より限定販売。
Chateau WAIMARAMA
SSS 2009
シャトー・ワイマラマ エスエスエス 2009
度数14.5%
容量750ml
価格50,000円(税抜)
問い合わせワイマラマジャパン
03-6447‐2356
info@waimarama-japan.jp
連載「日本人オーナーが目指す世界最高峰のニュージーランドワイン」
#1:公開中| なぜNYだったのか?日本発「幻のワイン」イベントの全貌
#2:公開中| ワインを知り尽くした先に辿り着いた一つのブランド
#3:本記事| 初リリースを迎えた、ニュージーランドワインの最高峰 Chateau WAIMARAMA SSS 2009
#4:公開中| 佐藤可士和が挑む「ワイマラマ」のブランディング
#5:公開中|「畑がワインの味を決める」ニュージーランドでワインジャーナリストは何を感じたか
#6:公開中|「日本発ワイン×鮨」が仕掛ける、世界の美食家たちへの挑戦
#7:公開中|佐藤可士和が手がける アートとしてのワインエチケット
#8:公開中|小山薫堂が提案 京都の老舗料亭でしか味わえないスペシャルなペアリング
#9:公開中|世界の偉大なワインには、共通項がある 日本人オーナーが仕掛けるふたつのヴィンテージワイン