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(右)クーパン創業者ボム・キム(Photo by Han Myung-Gu / WireImage)

韓国最大のEコマース企業「クーパン(Coupang)」は11月20日、日本のソフトバンクから20億ドル(約2260億円)を調達したと発表した。ソフトバンクのビジョンファンドによる今回の出資で、クーパンの企業価値は90億ドル(約1兆円)となり、韓国で最も企業価値の高いスタートアップとなった。また、アジアでもトップ10に入る評価額となった。

クーパン創業者で40歳のボム・キムはフォーブスの試算で、韓国で2番目に若いビリオネアとなった。ソフトバンクは、2015年6月にも同社に10億ドルを出資していた。

調達資金でクーパンはテクノロジーとプラットフォームを増強する。配達日数の短縮及び決済システムの効率化を図り、AI(人工知能)を活用したレコメンドの仕組みを整える。フォーブスの電話取材に対し、創業者のキムは「我々が目指すのは5%や10%程度の成長ではない。爆発的な成長を実現させる」と述べた。

2013年創業のクーパンは過去2年で売上を2倍以上に伸ばし、今年の売上は50億ドルに届くペースで伸びているという。成長率は70%近くに及んでおり、キムによると同社は韓国のEコマース市場全体の3倍のペースで、業績を伸ばしているという。

ただし、クーパンの黒字化達成には時間がかかる見通しだ。2014年から2017年の3年間で、売上は670%上昇したが、損失もその間に460%増となっていた。それでもキムは強気の姿勢を崩さず、販売プロセスの全てを垂直統合したビジネスモデルに自信を深めている。

「顧客第一の視点に立ち、商品が工場から家の玄関に届くまでの全てのプロセスを管理している。これなしじゃ生きられないというサービスを目指す」

クーパンの昨年の売上は26億ドルだったが、韓国2位のEコマース業者のSSGも、昨年は13億ドルの売上をあげた。新世界グループが運営するSSGはディスカウントストアのEマートも運営しており、順調に売上を伸ばしている。

ここ最近、クーパンは「Dawn Delivery」と呼ばれる新たなサービスを開始し、深夜までに注文した商品が翌日の朝7時に届く。また、「クーパン・フレッシュ」という名の生鮮食料品コマースも始動させ、注文から数時間でオーガニック食品などを自宅で受け取れる。

クーパンはさらに、フードデリバリーの「クーパン・イーツ」のベータ版も始動させている。

編集=上田裕資

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