世界最大の食のテーマパーク、伊ボローニャで開園1周年

FICOイータリー・ワールド(MikeDotta / Shutterstock.com)


FICOイータリー・ワールドの特徴

FICOイータリー・ワールドでは、イタリア中で生産・消費されるさまざまな地域食を味わい、購入し、それらについて学ぶことができる。園内では、食べ物と土地とが切っても切り離せない関係にあることが示されている。

光に満ち、現代的で広大な施設内には、レストランやトラットリア(大衆レストラン)、ビストロ、屋台など約45カ所の食事施設があり、典型的なストリートフードからミシュランの星がついた食事まで、さまざまな食事を提供している。屋外には約2万平方メートルにわたり畑と畜舎が広がり、屋内には来園者が加工肉やパスタ、チーズの製造を見学可能な40の生産施設が入っている。

約9300平方メートルの市場スペース「メルカート」には、想像できるイタリア食品がほぼ全て並び、100種類のワインをグラスで販売する店もある。購入したものは、パーク内の郵便局から自宅に送ることも可能だ。また、イタリアの自転車ブランド、ビアンキ製のFICO特別版三輪車(保冷バッグ付き)に乗って会場を回るのも楽しい。

FICOイータリー・ワールドは、子どもから大人まで、あらゆる年齢のイタリア好きに合わせて設計されている。マルチメディアを駆使した「カルーセル」と呼ばれる6つの円状展示エリアのほか、卵入りパスタやシチリアのクッキー、シャーベット、リコリス(甘草)のあめといった食品を作る特別教室など、学びの機会は豊富に用意されている。また、季節限定のイベントやアトラクションもあり、11月の最終週から始まるクリスマスマーケットでは、家族向けの娯楽やゲーム、ワークショップが予定されている。

観光当局によると、FICOイータリー・ワールド開園1年目には、地元への観光客が急増した。同パーク訪問を予定している場合、ボローニャやエミリアロマーニャ州各地でさまざまな美食の旅や機会を探ってみてはどうだろう?

編集=遠藤宗生

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