ビジネス

2018.11.21

CEO交代のヴィクトリアズ・シークレット、再生の鍵を握るのは?

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ステップ3. ビジネスモデルを変える

店舗の奥に作る新しいセクションの入り口には、顧客を迎え入れるスタッフを配置する。頻繁に来店する顧客が増えれば、バーコードスキャナーを使って入室できるようにするなど別の方法も考えられるだろう。だが、初めて訪れる顧客にはスタッフが直接対応することが重要だ。

このセクションの利用を有料にすれば、利用料をわずか数ドルに設定したとしても、VSは現在とそう大きく異なるわけではない店舗の中に新たな、そして利益率が高い収入源を作り出すことができるだろう。

ステップ4. 試着を重視

ドアで区切られた奥のエリアに入ると、そこは他のどこにもない、デジタルの世界とつながった最も魅力的な体験型のラウンジだ。快適で、ぜひ利用してみたくなる試着のためのこのスペースには、飲み物やスナックも用意しておくべきだろう。

試着室は個人でもグループでも、カップルでも利用できるようにする。全体として意図するのは、顧客が自分の買い物に自信を持って店を出ていくということだ。

商品やトレンド、スタイリングといったものは全て、現れては消えていく。だが、常に“その時々の”経験を自らのものにするのがブランドであり、それは今後も変わらない。VSの「ブランドの約束」をどのように再定義するかについて、検討するのはVSだ。それ自ら行わないのであれば、間違いなく他の誰かが定義し直すことになるだろう。

編集=木内涼子

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