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アマゾンは書籍の販売を始めたときのように、オンラインで事業を行うことができる新たな分野を探し出さなくてはならない。新たな分野で収入源を見つけることができなければ、同社の事業拡大のペースは鈍化することになる。売上高の伸びに力強く後押しされてきた株価も、伸び悩むようになるだろう。

株価の停滞が意味すること

株価の上昇が止まることはアマゾンにとって、その他の大半の企業よりずっと重大なことだ。中堅以上の従業員の多くが、インセンティブとして自社株報酬を得ているためだ。

株価が上昇して報酬が増えるということがなくなれば、すでに他社から引く手あまたの従業員たちが、転職を考える可能性は一層高まるだろう。アマゾンを離れる従業員が増え始めれば、株価が伸び悩む同社が新たな人材を確保することは困難になる。全ての歯車が急に止まってしまう可能性もある。

アマゾンについて、消えてなくなるにはあまりにも日常の一部になりすぎているという人もいるかもしれない。確かに、しばらくの間はそうだろう。だが、企業が最も優秀な人材を失えば、イノベーションの力も失われる。他社に追い越されるのも、それほど遠い先の話ではないということになる。

アマゾンと直接競合する企業にとってはこれまで、かなり厳しい状況が続いてきた。利益に関わらず低コストで資金を調達できる能力と最高の人材を確保できる能力の双方を持つことで、アマゾンは業界を支配することができた。

だが、ベソスの見解は正しい。永遠に変わらないものは一つもない。アマゾンが終わりを迎える時期はまだまだずっと先かもしれない。だが、そうではないかもしれない。

編集=木内涼子

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