幼児から学ぶ、心の健康を維持する5つのコツ

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現代に生きる私たちが自分に課すストレスやプレッシャーは、一層明らかになっている。ストレス自体は精神の病とは考えられていないものの、うつ病や不安症を引き起こしてしまうことも多い。

それでも私たちの生活には、自然なインスピレーションの源となり、ストレスさえ緩和してくれる存在がいる。私たちはこの存在を、今までただ見逃してきただけなのかもしれない。それは、幼児だ。平均的な3歳児は、私たちが圧倒的な忙しさを理由としてはるか昔に捨ててしまった特徴を備えている。

ここでは、幼児が自然に実践している行動の中で、精神だけでなく体の健康を改善するため大人が取り入れることのできる5つの行動を紹介する。

1. 今この時を生きること

塗り絵をしたり、ちょうを追いかけたり、トランポリンやブランコで遊んだりするとき、幼児はまるで、それ以外にやりたいことはないと考えているようだ。自分が他の場所にいることなど、考えられないのだ。

成長するにつれ、私たちは今この時に存在することができなくなっていく。瞑想(めいそう)やマインドフルネスといった習慣は全て「今この時」を感じられるようにするためのものだ。

2. 素早く決断する

アンソニー・ロビンズは著書『アンソニー・ロビンズの自分を磨く』の中で、「複数の研究から、大きな成功を収める人は素早く決断を下すことが示されている。一方失敗する人は決断が遅い」と述べている。

幼児は正しい選択が何か分かるまで待つことなく、すぐに決断を下す。どうやらそれは、成功者にも通じているようだ。

1万7000人以上のCスイート(経営幹部層)を対象として、10年以上にわたり実施された調査「CEOゲノム・プロジェクト」のデータによると、成功を収める上で重要な役割を果たしたとされた4つの行動の一つは「決断を早期に、迅速に、大きな確信を持って下す」ことだった。

幼児は無意識にこの行動を実践している。ちょうがそばを通り過ぎるのを見ると、その時していたことを放り出して追いかけるのだ。私は実際、この場面を見たことがある。
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翻訳・編集=出田静

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