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2018.11.19

次期大統領狙うブルームバーグ、2000億円を「学費援助」に寄付

マイケル・ブルームバーグ(Photo by Kevin Mazur/Getty Images for Robin Hood)

元ニューヨーク市長で2020年の米大統領選挙への立候補が噂されるマイケル・ブルームバーグは11月18日、母校のジョンズ・ホプキンス大学に18億ドル(約2030億円)を寄付するとアナウンスした。寄付金は学生らの学費援助のために使用される。

ブルームバーグはこれまで累計64億ドルを慈善活動に寄付しており、ジョンズ・ホプキンス大学には以前にも15億ドルを寄付していた。彼はフォーブスが今年10月に発表した、2017年に最も多額の寄付を行った米国人ランキング「America’s Top 50 Givers」で3位に入り、年間の寄付額は7億200万ドルだった。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)に掲載した意見記事でブルームバーグは、「優秀な高校生たちが、家族の財政状況を理由に、大学に進めない状況は改善されなければならない」と述べた。

今回の寄付を行う以前のブルームバーグの推定資産額は463億ドルで、彼は世界で14番目に裕福な人物となっている。資産の大半は、彼が88%を所有するメディア企業Bloomberg LPの株式だ。ブルームバーグは証券会社ソロモン・ブラザーズに勤務した後、1981年にBloomberg LPを共同創業した。同社の年間売上は現在、90億ドル以上に達している。

ここ数年、ブルームバーグは蓄えた富を慈善活動と政治活動に注いでいる。彼はこれまで支持政党を、共和党から民主党、無所属、そして民主党に変えてきたが、今年の米国中間選挙では民主党に1億1000万ドルの資金を注いだ。彼の努力は実を結び、議会の下院では民主党が多数派に返り咲いた。

ブルームバーグは2016年の米大統領選に無所属として立候補を検討していた。政治コメンテーターの多くは、彼が2020年の米大統領選に民主党から立候補するとみている。

編集=上田裕資

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