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2018.11.19

代替肉のインポッシブル・バーガー 来年から消費者向け販売へ

(Photo by Phillip Faraone/Getty Images for WIRED25)

数年にわたる憶測やインターネット上でのうわさを経てついに、植物由来肉ハンバーガーを提供するインポッシブル・フーズは、2019年から米国内食料品店で“血の滴る”インポッシブル・バーガーを販売することを発表した。販売計画の詳細は今後発表予定だが、同社の熱心な菜食主義者ファンは、この発表を喜んでいることだろう。

インポッシブル・フーズの最高経営責任者(CEO)で創業者でもある、パトリック・ブラウン博士は「ファンからソーシャルメディアに寄せられたメッセージの中でもナンバーワンは『いつインポッシブル・バーガーを買って家で作れるようになるのか?』というものだ」と語り、「動物を犠牲にすることなく、本物の肉のような焼け具合と味が楽しめる初の植物由来肉の魔法と喜びを、家庭で楽しんでもらうのが待ちきれない」と述べた。

同社によると、現在インポッシブル・バーガーは米国全州における約5000店舗のレストランで提供されている。同社は2011年に創業後、モモフク・ニシやコックスコームなどの著名レストランに加え、グルメバーガーチェーンのファットバーガーやウマミバーガーなどとの協業を通し、支持者を増やしてきた。

同社はレストランを通して同商品を販売することで、商品に関する認識を高めつつ、慎重に生産能力を増やしてきた。同社が2017年9月、1カ月に最大約230トンのインポッシブル・バーガーを生産できる製造施設をカリフォルニア州オークランドに開設すると、消費者への一般販売が開始されるのではとの憶測が高まった。

インポッシブル・フーズは今年9月、ミニバーガーの「インポッシブル・スライダー」(1.99ドル/約225円)を米国全土のファストフードチェーン、ホワイト・キャッスルで販売すると発表した。発表には、米ヒップホップグループ、ウータン・クランのメンバーで、長年菜食主義を実践しているRZA(レザ)、GZA(ジザ)、ゴーストフェイス・キラが出演するプロモーション映像シリーズが使用されている。

同社は過去にも、セレブリティーを起用して商品を認知させる取り組みを進めたことがあり、「インポッシブル・トリオ」バーガーのプロモーションには若者文化の象徴である、ラッパーのジェイデン・スミスを起用した。
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翻訳・編集=出田静

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