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──ご家族も会社もとても理解があるのですね。日本ではワークとライフのバランスと言われますが、まさにライフの中にワークが位置付けられているのだと実感します。

ええ。それはおそらく会社によりますね。デルは本当に理解のある会社だと思います。

マーケティングは、広告会社や同僚と話す仕事です。実際、日本チームには夜に電話をかけなければなりませんから、例えば私が夜の4時間を仕事に使うのは、朝の4時間を自分のために使いたいから。デルではタスクを終わらせなければならない、というだけで、午前9時から午後5時である必要はないのです。 オフィスにいることが重要なのではありません。

会社として私たちは実際にこの柔軟性を大事にしています。例えば娘を医者に連れて行かないといけないから1時間のオフをとる。大したことではありません。学校行事があるときは、行事に行く。そのためにいつもより少し長く働けば良いのです。

私は日本の文化とドイツの文化は今でも非常に似ていると考えています。ドイツには多くの友人がいますが、このような柔軟性がないと困っている人もいます。そのとき、私は友人に言うのです。「それをあなたは会社に聞いたことはあるの?」と。企業は進化する必要があり、誰かがそれを始める必要があるのです。

私は実際にチームに柔軟に働くよう強く勧めています。私たちは自宅でたくさんの仕事をしています。そして、それが普通のことだと思っています。それは少しのステップで実現できることだと思います。

デルは他にも、女性が出産休暇から復職する時に大きなショックを受けないようにするプログラムに取り組んでいます。アメリカで試験的に行っているのが、段階的な移行です。復職してまずは働いてみて、それからフルタイムの仕事に移行するという方法です。一度仕事から離れて復職し、女性たちがショックを受けないようにするためにも、私たちは本気で取り組んでいます。

デルに本当に感謝しているのはその柔軟性であり、みんな理解をしてくれていることです。女性たちはみな同じ経験をします。私たちのCMO(最高顧客責任者)は女性です。デルは本当に柔軟性を提供し、リーダーシップを考えています。



──最後に、自身が仕事に向かう上で、大切にしている言葉や考え方を教えてください。

私たちは3つのハッシュタグを持っています。1つは「決して諦めない」(never give up)。人生、ビジネス、いつでも挑戦です。これが人生です。全てのことには解決策があるのです。このハッシュタグは私の息子が思いついたことで、彼はそれが私だと思ってくれています。

そして2つ目は実践的(practical)であることです。常に解決策がありますが、それは実践できることである必要があります。本当に実行可能なものであるということが、私にとって本当に重要です。

3つ目は楽しむということ(have fun)です。楽しくなければ、私は何か別のことを見つけるでしょう。あなたが一緒に働いている人々が気に入らない、やっていることが気に入らない、ストレスがかかる仕事である、ということはただただひどい結果になると思います。私は私がやっていることが好きです。一度家族との団欒を過ごしてから、仕事のラインに戻って働くことに嬉しさを感じるのです。


シルビア・シーベル◎Dell Inc.グローバルコンシューマー&スモールビジネスマーケティング担当 バイスプレジデント。米国テキサス・オースティンの本社を拠点に、欧州、日本、インド、オーストラリア、ニュージーランドにおける、デルのコンシューマー&スモールビジネス向けマーケティングを担当。各地域におけるブランド認知度向上と成長を導くため、全てのマーケティング戦略、コミュニケーション、プログラムの立案、開発、実施を統括。2001年にデル入社。

文=飯村彩花、林亜季 写真=林亜季

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