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森岡:スーツの生地は多くがオリジナル素材だそうです。スーツは生地が重要。それをよく知っている。今年の新機軸が「リレーション」シリーズです。同クオリティの素材を異なるアイテムで表現しています。でも小暮さん、生地をよく見てください。

小暮:ジャケットに使われているのが、いわゆる「グレンチェック」の柄。ベストに使われているのが「千鳥格子」なんですね。

森岡:そうなんです。同系色の糸を使い、別の柄に織っていますが、見事にマッチしています。まさにエレガント。ちょっと洒落ていますでしょう。

小暮:本当ですね。一緒に組み合わせてもいいし、それぞれ別々でもいい。スリーピースのスーツもここ数年、人気ですが、ジャケットとベストを組み合わせているところがとても新鮮です。

森岡:ベストはね、ジャケットを脱いだとき、洒落て見えます。シャツ1枚でいるよりも絶対にいいです。それに今シーズンはレイヤード=重ね着することも流行っています。買うときに、セットで購入しておけば、いろいろな着こなしが楽しめます。ベストの柄は小さめなので、ほかのアイテムとも相性がいい。茶系でも、グレイッシュなので品があるのです。

小暮:仕事着として着ると、このコーディネイション、洒落ていますね。女性ウケはいい。

森岡:ビジネススタイルもカジュアル化していますので、週末とか、出張とか、プライベートの旅行とか、応用範囲も広い。小暮さんの言うように別々で着用すれば、仕事着としても十分通用するだけの雰囲気をもっています。それぞれの柄自体は英国風ですが、ただのクラシックになっていない表現力は流石です。

小暮:そうですね。スーツ全体の傾向としては、ここ数シーズン、“英国調”になっていますから、ファッションのトレンドもきちんと押さえたモデルというわけですね。

森岡:もちろんそうです。素材や仕立てはイタリア調、柄やディテールは英国。それが今です。

小暮:ちなみに先ほど、ブランド名の由来の話をしましたが、ブランド名はもうひとつ意味がありまして、有名なウィンザー公の御召艦レナウン号の供奉艦としてやってきたダーバン号にも由来しているとも言われています。

森岡:そうでしたね。つまりブランドを立ち上げた当初からグローバルな戦略を組んで命名したわけですね。そのコンセプトが素材にも、デザイン、仕立てにも表れているわけです。


森岡 弘◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。株式会社グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ現在に至る。

小暮昌弘◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。82年、株式会社婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

text by Masahiro Kogure | edit by Akio Takashiro | photograph by Masahiro Okamura | fashion direction by Hiroshi Morioka | iliustration by Bernd Schifferdecker

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