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ラグジュアリーブランドならびにそれらを扱う小売り各社も、こうした流れを意識している。ファーフェッチは第3四半期に、「モスキーノ」「ヴィクトリア ベッカム」「トリー・バーチ」、英高級デパート「ハーヴェイ・ニコルズ」と新たに契約を結び、販売を開始。これで、「ティファニー」や「バーバリー」などを含むブランド/ブティック数は合計で1000となった。

当然のことながら、ファーフェッチの成長にはコストがかかっている。マーケティングなどの経費は増え、利益はいまだに出ていない状況だ。スイスの高級ブランド企業グループ「リシュモン」が所有する同業のユークス(YOOX)や、グローバルな体験重視型イベントを実施している高級セレクトショップ「Matchesfashion.com」など、ライバルも多い。

テクノロジー企業として

ファーフェッチは第3四半期に、調整後EBITDA損失が57%拡大した。粗利益率は52.6%から51%に縮小したが、顧客が送料無料サービスを利用したことによる痛手がひとつの要因だ。同社の技術経費が2倍以上に膨らんだのは、技術担当社員を増やしたためだ。アパレル関連の多くのプレイヤーのように、ファーフェッチも自らを「テクノロジー企業」と名乗っている。

同社が8月に述べたところによると、同社で最も大所帯なのは、データサイエンティストやエンジニア、プロダクト関連従業員を擁するテクノロジーとプロダクト部門だ。“データサイエンス”や“パーソナライズサービス”などのキーワードが業界内を飛び交うなか、同社は「在庫データ、グローバルな行動データならびに取引データ、そして価格設定データをリアルタイムで」入手できる点が自分たちの競争上の強みだと謳っている。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

ベイン・アンド・カンパニーfarfetchエルメスティファニーバーバリー

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